「こいむらさき」と読みたくなりますが……「のうし」?いいえ。「濃紫」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「濃紫」です。
「濃紫」の読み方は?
「濃紫」の漢字から、どんな色合いなのかはすぐに伝わってきます。けれど、表題にもある通り、その読み方は「こいむらさき」ではありません。
正解は……
「こむらさき」です。
「濃紫」を辞書で引くと
少し黒みをおびた濃い紫色
出典:金田一春彦・金田一秀穂編『学研 現代新国語辞典 改訂第四版』(学習研究社、2010年)
とあります。
なお、対義語は「薄紫」です。「薄紫」の読み方は「うむらさき」ではなく「うすむらさき」です。
「濃」と「薄」の訓読みが「こ(い)」「うす(い)」であることを考えると「濃紫」「薄紫」が「こむらさき」「うすむらさき」と読むことに何の違和感もないはずなのですが、私ははじめて「濃紫」の読み方を知った時、「濃い」といった表現がなじみ深い分、送り仮名がない「濃紫」の読み方に少しそわそわしますよね。
ではこれはなんと読む!?
とはいえ、「濃」がつく言葉を調べていたところ、「濃」の読み方に戸惑ってしまうような言葉をいくつか見つけました。
まずは「濃茶」です。
茶道を習っている人にとってはなじみのある言葉かと思います。
「濃紫」の読み方同様、「こちゃ」と読みたくなりますが、「濃茶」の読み方は「こいちゃ」です。
「濃茶」とは
①抹茶の一種で、直射日光が当たらないように日おおいをしたチャの古木の葉から製したもの。
②茶道で「濃茶手前(てまえ)」の略。 ①を用い、湯に対して茶の量を多くしてたてた茶。出典:こいチャ|言葉|漢字ペディア
という意味です。対義語は「薄茶(うすチャ)」です。
では「濃鼠」はなんと読むのでしょうか。
「濃鼠」はねずみの名前ではなく、「濃紫」同様、色を表す言葉で、濃いねずみ色、すなわち濃い灰色を表します。
この言葉には2通りの読み方があります。
正解は……
「こいねず」または「こねずみ」です。
読み方に、送り仮名の「い」が含まれたかと思えば、「ねずみ」の「み」が省略されてしまうことにおもしろさを感じます。
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