「けじか」でも「だんじか」でもありません。「氈鹿」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「氈鹿」です。
「氈鹿」の読み方は?
「鹿」という漢字には馴染みがあっても、「氈」という漢字に面食らった人は少なくないはずです。「氈」に含まれる「壇」は「画壇(がだん)」や「文壇(ぶんだん)」といった表現でおなじみですし、「氈」に含まれる「毛」という漢字に至っては、日常生活でもよく見かける漢字です。とはいえ、「氈鹿」の読み方は「だんしか」でも「けじか」でもありません。
正解は……
「カモシカ」です。
「氈鹿」を辞書で引くと、以下のように解説されます。
1 ニホンカモシカのこと。氈を織るのに用いる鹿の意からの名という。
2 偶蹄目ウシ科ヤギ亜科カモシカ属の哺乳類の総称。ニホンカモシカ・シャモア・ゴーラルなどが含まれる。出典:小学館 デジタル大辞泉
“氈を織るのに用いる鹿の意から”とありますが、「氈(かも)」とは「獣毛で織った敷物」を指します。なお、「氈鹿」やウリ科の植物冬瓜(トウガン)の別称である「氈瓜(かもうり)」は「氈」を「かも」と読みますが、「氈」本来の音読みと訓読みはそれぞれ「セン」「もうせん・けむしろ」で「かも」とは読みません。
ちなみに、冬瓜の別称「氈瓜」の由来は、冬瓜の外皮が白く、獣毛で織った敷物のようであることからきています。
また、「カモシカ」を表す漢字は「氈鹿」のほか「羚羊」があげられます。ただし「レイヨウ」と読む場合には、カモシカとは別の種類の動物になります。
「羚羊(れいよう)」は同辞典にて以下のように解説されています。
偶蹄目ウシ科の哺乳類のうち、ウシ亜科・ヤギ亜科を除いたものの総称。一般に、乾燥した草原にすみ、脚は細長くて走るのが速い。角の形状はさまざまで、雄だけ、または雌雄ともにある。アフリカからインド・モンゴルにかけて分布。インパラ・エランド・ヌー・オリックス・ガゼルなど。日本ではカモシカと混称されてきた。アンテロープ。
出典:小学館 デジタル大辞泉
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