「くも」でも「たけのこも」でもありません。「苟も」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「苟も」です。
「苟も」の読み方は?
「苟」には「句」という漢字が含まれていますが、「苟も」の読み方は「くも」ではありません。また「〜も」という送り仮名から推測して「もっとも」「くしくも」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらいずれも不正解。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「いやしくも」です。
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【漢字解説】
「苟も」とは
[副]《形容詞「いやし」の連用形+係助詞「も」から》
1 仮にも。かりそめにも。
2 もしも。万一。
3 (あとに打消しの語を伴って)いいかげんに。おろそかに。
4 不相応にも。柄にもなく。
5 まことに。出典:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
1〜3の意味で用いられることが一般的で、それぞれの例文を見ると使い方がよくわかります。1の例文には「苟も(意:仮にも)手を抜こうなどと思うな」などがあげられます。2の例文は「苟も(意:もしも)これが事実なら、早急に対処すべきだ」、3は「一字一句を苟も(意:おろそかに)せず」があります。
では、冒頭でご紹介した「もっとも」「くしくも」はどんな漢字を当て、どんな意味を表すのでしょうか。
「もっとも」を表す漢字で広く知られているのは「最も」です。これは「程度がいちばんであるさま。このうえなく。最高に」を表します(出典:もっと-も|言葉|漢字ペディア)。「もっとも」は「尤も」とも書き表すことができます。「尤も」の意味は以下の通りです。
①道理に合っていること。納得できるさま。
②ただし。とはいえ。
③とりわけ。はなはだ。ずばぬけて。出典:もっと-も|言葉|漢字ペディア
「くしくも」は「奇しくも」と書きます。「きしくも」と読みたくなりますが、読み方に注意しましょう。
「奇しくも」は
不思議にも。あやしくも。
出典:く-しくも|言葉|漢字ペディア
という意味です。
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