モラハラ全開で、生きた心地がしなかった年末年始。いつもよりモラハラが酷くなる長期休暇が怖い、と怯える結婚15年目の憂鬱

2024.01.24 LIFE

自分の部屋さえ掃除できないモラ夫

Fさんはため息まじりに、今年のお正月休みを振り返ってこう言いました。

『私は夫のモラハラが増幅するので年末年始が大嫌いです。
結婚15年にもなると、夫に何も期待はしていません。期待をしては裏切られる、そんなことの繰り返しばかりだったからです。夫への期待と言っても、掃除を手伝う、買い物のサポート、他の家庭では夫が当たり前に行なっていることだけです。
でも夫は掃除もせず、文句しか言わないんです。お正月の料理の買い出しも興味はなく、一緒に買い物に行くと自分の興味のある売り場に行ってしまいます。』

 

お正月休みの間、夫への不満を持つ妻は70%を超えていると言われています。
共働きの家庭の場合、妻の家事負担は普段でも多いのに休みになると更に負担が増えるのです。年末年始は、大掃除やお正月準備の買い出しがあり、主婦はいつも以上に忙しくなるのに、夫は家でゴロゴロ、テレビを見ているかゲームをしている。そして発する言葉は「ご飯まだ?」。妻を家政婦だとでも思っているのでしょうか。
モラハラではない夫もこんな状態ですから、モラハラ夫を持つF子さんの辛さは計り知れません。

 

『夫に「自分の部屋は自分で掃除してよ。床に洋服が散乱しているでしょ。」と言うと、「自分のタイミングでやる。俺に指図をするな」と言うんです。夫は自分の部屋を勝手に掃除されると怒り狂うので私は掃除をしないことにしています。

夫の部屋にはいつもペットボトルがそこらじゅうに散らかっています。それも片付けると文句を言うのですが、あまりにも汚いので以前掃除をしたことがあります。

すると「俺のものを勝手に捨てたな!弁償しろ!」と怒鳴りちらすんです。私が「ティッシュやペットボトルしか捨ててないから」と説明しても、「いや、ここに置いてあった100万円当たっていた宝くじがなくなっている。弁償しろ!」と訳のわからない因縁をつけられたほどです。

宝くじなんて元々なかったのに、平気で嘘をつける夫に呆れました。その時からどんなことがあろうとも、夫の部屋は掃除をしないと決めていたのです。でも、あまりにも汚いので夫に年末くらい掃除をするように頼んだのですが、結局夫は何もせずにお正月を迎えました。私が寝ている部屋ではないので、もう見るのも気にするのもやめました』

 

F子さん夫婦は夫婦別室です。夫のいびきのひどさに加え、冷房で部屋をガンガンに冷やして寝る夫といると体調を崩してしまうということが理由で別室になれたそうです。
夫婦別室でなければ、夫のモラハラに苦しみながら15年も一緒にいられなかったとおっしゃっています。夫の部屋も今回の件でどんなことがあろうと、気にするのはやめたそうです。

 

 

「掃除は女の仕事」と言う夫

『年末に夫が携帯ばかり見ているので、「窓を拭くのを手伝って」と頼むと「は? お前は俺が遊んでいると思っているのか。仕事の情報収集なんだよ、俺には休みなんてないんだからな。」と返ってきました。
何を言っても自分のやっていることを正当化してくる夫。元々期待もしていなかったので、それ以上言うのはやめました』

と、一種諦めともさとりとも取れる、そのときの思いを語るF子さん。

 

リビングには夫の脱ぎっぱなしの服が散らばっていたので、見かねたF子さんは夫の部屋に服をかけに行くと、

「今俺だってやろうとしていた。俺がやろうとしているのに、勝手にやるからやる気を無くすんだ。それにクローゼットのスペースが少なすぎるから服をかけられないんだ。」

と今度は家の作りが悪いという言い訳を夫はしたそうです。

 

「お前は俺をイライラさせることしかしない女だ。1年間働いてくれてありがとうという気持ちも持てないのか。普通の妻は夫が年末にやっと休めてよかったとゆっくりさせようと思うもんだ。掃除は女の仕事だ。それなのにお前は、俺に掃除をさせようとする上に文句しか言わないのか!」

とF子さんを大声で怒鳴りはじめたそうです。

 

『夫のモラスイッチが入った後は、そばにいると何を言われるかわからないので私は他の部屋の掃除をしに行くしかありません。令和のこの時代、掃除は女の仕事なんて聞いた時はありません。でもそれを平然と言う夫は結局大掃除の手伝いは何もしませんでした。』

 

ある調査によると年末大掃除をする家庭のうち、共働きの家庭が夫婦で大掃除をするのは6割以上だそうです。残念ながらモラハラ夫の場合は、大掃除参加はほぼありません。
モラハラ夫の言い分として「普段からきちんとしている家は大掃除なんて必要ない」「普段掃除もしないでいるから年末にこんな掃除をしないといけない」「元々掃除は女の仕事、俺はやらない」「俺は外で働いて疲れている、家庭の仕事は妻の仕事」などが挙げられます。妻も働いているのに、モラハラ夫は妻への思いやりは一切なく、自分だけいつも大変な思いで働いていると思い込んでいるのです。

 

つづき▶【後編】では、掃除だけではなく食についても、口うるさいモラ夫。自分はなにもしないのに妻への要求が厳しいモラハラぶりについてご紹介します。__▶ ▶ ▶ ▶ ▶

 

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