仕事でビッグプロジェクトを任されていた49歳。ある朝、起きたら尋常じゃない汗が…【100人の更年期#100】前編
40歳で離婚とリストラを一度に経験
こんにちは。現在52歳の細田知美です。電通PRコンサルティング(以下、電通PRC)という会社で12年間、PR職をしています。今日は、更年期を感じ始めた49歳から今日まで、どのように体調の変化と付き合いながら仕事をしてきたか、お話したいと思います。
私が電通PRCに入社したのは2011年、東日本大震災があった年でした。この年は、私的にも本当に辛い年でした。10年からコーポレートPRとして勤めた翻訳会社が、震災の影響で経営状態が悪化し、私はリストラされました。それと同時に、別居していた夫と離婚しました。離婚はなるべくしてなったわけですが、子どもを手放した喪失感、さらには仕事も同時期に失いひどく落ち込みましたが、早く次の仕事を探して新たな道を進むしかありません。私は泣く暇もなく転職先を探しましたが、日本中が沈んでいる状況でそう簡単には見つかりませんでした。
そんなとき、知人のご縁でお話をいただいたのが電通PRCでした。ただ、当初の雇用条件はプロジェクトアシスタント。正社員での就職を希望していた私は一瞬悩みましたが、いただいたご縁を大切にしたい思いで入社を決めました。
大きな仕事をこなす中、求められている以上の成果を生み出すことができ、水を得た魚のようにバリバリ働きました。すると、私の働きを認めてくださった上司や役員が働きかけてくれ、異例ではありましたが入社2年後に契約社員となり、その2年後には正社員になりました。職場は、プロフェッショナル意識が高くチームワークで協力しながらプロジェクトを成功させていく環境。能力のある多様な人材を受け入れる風土があるんです。もちろん、専門性が求められますし、難易度の高いパフォーマンスで結果を出さなければならず大変なこともありますが、この会社に入社して本当によかったと思っています。
49歳。数々の体調変化で更年期に入ったことを自覚した
正社員になり、次々と大きなプロジェクトを行うなか、仕事はますます充実していきました。取引先は、社会を動かすほどの影響力を持つ大手企業も多く、責任は伴いますが、そのぶん社会をよくする仕事に携われている実感を得られます。
そんな中、大物経済人とのプロジェクトを任されることになりました。数あるプロジェクトの中でも責任が問われ、いつにも増して準備や調整ごとも多く、仕事量も増え精神的なバランスを取ることが難しい時もありました。
緊張が続く毎日を過ごしていた、49歳のある冬の朝。
目が覚めたら、尋常じゃない量の汗をかいていて、パジャマと布団がびっしょり濡れていました。こんなこと、生まれて初めての経験です。びっくりしていたら、今度は起き抜けの体からふたたび汗が吹き出しました。なにかおかしいと焦ったものの、熱があるわけでも動けないわけでもなかったことから、「悪い夢でも見たのかな」と言い聞かせて仕事につきました。
ところが、大量の汗はその後も頻繫に出るようになり、体温調整がうまくできなくなりました。加えて、これまで順調だった生理のサイクルが不順になり、生理のない月もありました。
不安な気持ちが抑えられなくなり、自分の身に起きている複数の症状をネット検索で調べたところ、どの症状も辿り着くワードが「更年期」の三文字。尋常じゃない発汗は、更年期症状のホットフラッシュだと思えば腑に落ちます。生理不順も、閉経前後によく起きると書いてありました。私はこのときやっと、自分が更年期世代に入っていることを自覚しました。
つづき▶【後編】では、ホットフラッシュや生理周期のみだれに加えて、記憶障害が発症! さらにパートナーも更年期に。男性用のホルモン補充療法を始めることになった経験をお話いただきました。__ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶
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