30歳でどん底を体験、そこから這い上がったアンナ流の方法とは【私の30代、40代そして更年期の過ごし方】#1
いつでも自分らしい生き方を貫いてきた梅宮アンナさん。30代から40代をどう過ごし、何を備えた状態で更年期に突入したのでしょうか。健康やメンタルの維持、生活習慣など「アンナ流ヘルスケア」をお伺いします。
12月1週に雑誌『健康』×オトナサローネ『アフタヌーンエイジプロジェクト』が共催したフェムケアのお祭り、『フェムの市』。1日目に行われたスペシャルトークセッションを6回に分けて丸ごとお届けします。この記事は1本目です!
――2001年に28歳で結婚、2002年に百々果(ももか)さんがお生まれになって、30歳で離婚。波乱万丈の30代の幕開けを経験されて、いまも輝いているアンナさん。もともと健康には気をつけていらしゃったのでしょうか?
10代・20代のころは仕事が全盛期でした。正直、「運動などを一生懸命やって……」というライフスタイルではありませんでしたね。私は、運動しなくても元気だったのです。学生のころに部活もやっていなかったくらいで、運動グセがついていませんでしたので、むしろ運動は嫌いでした。
嫌いなものが世の中にたくさんあります。「運動が嫌い」で、「お野菜が嫌い」だし、「頑張ることが嫌い」。健康になる要素がひとつもないまま若い時期をすごして、30歳にして人生の壁にぶつかりました。
「順風満帆にやってこられたのが、嘘みたいにうまくいかくなった」。それが30代頭でした。
誰しも夢を抱いて結婚するわけですし、私の仕事では結婚離婚は人生の大問題です。それなのに、抱いていた夢が、一瞬で崩れ落ちてしまいました。
「私が思い描いていた結婚って、こんなものなんだ……」と愕然としました。
そして、13年ほどお世話になっていた会社を退社し、武器が何もない状態からの30歳のスタートとなったのです。
――大変な状況だったのですね。そのころ健康に気をつけていたこと、努力したことはありますか?
妊娠出産をして、10ヶ月の妊娠期間中に35㎏太りました。ずっとそれまで「アンナちゃん細い」しか言われてきていないのに、29歳で出産して、人生で初めて太ったのです。
経験のある方もいらっしゃると思いますが、わたしは妊娠中のつわりが、食べづわりでした。食べないと気持ち悪くなって吐いてしまう。みるみる35㎏太って、別人のような梅宮アンナができたのですが、それまで太る経験がありませんから、どうやって痩せたらいいのかが分からない。日頃から気をつけていたわけではなく、身体を動かすのにも慣れていないのですから。
そこで離婚をして、会社もやめて……。全部、うそのような(現実味のない)感じでした。そこから這い上がって、「どうやってゼロにもどすか」ということしか頭になかったので、生きるのに必死で、健康にまで気を向けていられなかったのです。
大きな会社に所属していると、いろいろな面で守られています。何かあれば、会社が味方して、カバーしてくれます。でも、それがないゼロからの出発ですから、外に出たら毎日が嵐みたいで。
「こんな状態で、どうやって生きるんだろう?」、そういうところからの出発でした。
――どん底だったのですね。メンタルの問題もあったのでしょうか?
メンタルも病みます。病んでしまいます。でも、「病んでいるな」っていうことを感じているうちは、(病んでいる状態を)回避できるからまだいいのです。
悪くなっていって心が壊れてしまうと、自分が病んでいることすら気付かなくなるのですね。自分のメンタル的なことに、はじめて目を向けたのが30歳の頭でした。
そこから体を動かすようになりました。私は妊娠したときが56㎏で、そこから35㎏太りました。
どうやってやせるのだろう?と思って、毎日早歩きで10㎞歩きました。体重が重いとあまり動けないので、まずは雑誌に出ているダイエットページを見て、あらゆるダイエット法を試しました。左手で食べるとスピードが遅くなるとか。りんごが(ダイエットに)いいと聞けば、りんごを食べたりしていました。
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撮影/佐山裕子(主婦の友社写真室)
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