結婚したいのに男性になぜか断られる親友。それなのに彼女がどうしても譲れない条件とは? そして、50代になってまさかの連絡が!

2024.01.10 LIFE

親友の涙から知った、彼女の「壮絶な過去」とは

多恵さんは、まさか裕子が泣くとは思わず、びっくりしたそう。それと同時に「私がいくら一人っ子でも、親に対してそんなこと思っていないのに。勝手に老人ホームだなんて!」とイライラもしたそうです。

思い起こせば、裕子の実家は自営業で、高校時代は父親が経営する飲食店の経営が上手くいっていなかったとか。そのことでいつも頭を抱えている様子だったと、多恵さんは語ります。でも、その後は問題なく大学へも進学していたので、そんなに大きな問題ではないと感じていたそうです。

しかし、裕子の話によると自分は奨学金で大学に通っており、親からは大学資金の援助をほぼ受けていないそう。今でも裕子の実家は飲食店を経営していますが、ほぼ自転車操業状態。裕子は親の介護問題のみならず、「結婚後も、働いて親に仕送りをしたい」という思いもあったそうです。

裕子の話を聞いて、「彼女もいろいろ大変なことを抱えていたのかもしれない……。もっと、じっくり話を聞いてあげればよかった」と、多恵さんは激しく後悔したそうです。ただ、この出来事がきっかけで2人は気まずくなり、その後関係はパッタリと途絶えてしまったとか。

それから十数年が経過して、多恵さんは50代に突入しました。

裕子さんの存在をすっかり忘れていた頃に、突然彼女から「まさか」のメールが届いたのです。

 

 

彼女からの「意外なメール内容」にびっくり

彼女からは、ショートメールで「お久しぶりです。裕子です。お元気ですか」という内容が届きました。ショートメールだったので、一瞬「悪戯メール?」と、多恵さんは自分の目を疑ったそう。

その後すぐに「お久しぶり。うちの子も、もう大きくなったよ。また会いたいね」と返信。内心では、久しぶりに連絡が来たことに対し「本当に、裕子なのか?」「マルチ商法でも初めたのかしら?」と、疑心暗鬼の状態だったと、多恵さんは語ります。

すると、裕子から「そうなんだ!私もそろそろ結婚したいなぁ」とメールが来たのです。そのメールが届いた瞬間、多恵さんはびっくりして開いた口が塞がらなかったそうです。

この時には、すでに多恵さん、裕子も50代に突入していました。にも拘わらず、裕子の婚活のノリは20代当時と変わらぬまま。流石に心配になった多恵さんは、裕子に「まだ結婚していないの?」「婚活は?結婚相談所は、入会していないの?」など、色々と質問攻めをしたのだとか。

しかし裕子は、そんな多恵さんの心配はおかまいなしで「結婚したいとは思っているけど、結局まだ同じ仕事してます(笑)」、「結婚相談所は、考えたことがない」など、呑気な状態でした。

思い起こせば、裕子は婚活も自分から動くタイプではなく、多恵さんの紹介を待つ姿勢でした。もしかしたら、50代になった今でも、自分から積極的に婚活しようとせず、出会いをひたすら「待つ」状態で、白馬の王子様をいつまでも待っていたのかもしれません。そう、自分の親の面倒を見てくれる「白馬の王子様」を……。

そして、このタイミングで裕子が多恵さんにメールをしてきたのも、もしかしたら「連絡したらまた誰かを紹介してくれるかもしれない。あの頃のように」という思いが裕子にあったのではないかと感じたそう。しかし、裕子はすでに50代。20代の時なら多恵さんも知人を紹介しやすかったのですが、流石にどんな人を紹介したらいいのかと、頭を悩ませたようです。

もちろん、多恵さんの周囲には離婚歴のある60代の知人男性(夫の職場の人)もいますが、転勤族なので裕子が求める「親の面倒を見てくれる人」は満たしてくれそうにありません。

結局、裕子さんに対して「これ以上やり取りをしても、自分が面倒臭いだけでは?」と思い、彼女から届いた「いい人いたら、また紹介してね」というメールをスルーしました。

そもそも何年も経過しているのに、多恵さんに対して「最近どうしている?元気?」といった相手を気遣う連絡は一切なし。あくまで、自分の相手探しについてしか連絡が来なかったことに対して、多恵さんは「もしかしたら、裕子が結婚できないのは『自分のことしか考えていないから』なのかも……」と、感じたそうです。

 

この経験から、多恵さんは人と付き合う時は「自分のこと」だけを考えるタイプではなく、人の話にきちんと耳を傾けてくれて、なおかつ自分より「相手」を思いやることができる人とのみ付き合っていこうと心に決めたのだとか。

もちろん、裕子も悪気があって「いい人いたら、紹介してね」とだけ伝えた訳ではなく、思ったことをそのままストレートに伝えてしまう性格だったのかもしれません。ただ、どんなにまっすぐで素直な性格でも、それが相手にとって「いい人」と見てもらえるとは限らないもの。人に何かをお願いする時は、せめて相手の近況をたずねて気遣いの言葉をかけるなど、相手を思いやる姿勢は大切なのかもしれませんね。

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