モラハラ全開で、生きた心地がしなかった年末年始。いつもよりモラハラが酷くなる長期休暇が怖い、と怯える結婚15年目の憂鬱
モラハラ夫は食べ物にうるさい
F子さんが「年末とお正月の食材を買いにスーパーに行ってくる」というと、「俺も行く」と言う夫。一緒に行くと文句ばかり言うので、F子さんは内心では来てほしくなかったのですが、そこで断るとまたキレるので一緒に行ったのだとか。
おせちの食材やお餅も買い、年末恒例のすき焼きのお肉を選んでいる時のことです。年に一度くらい贅沢したいと思い国産牛を選んでいた時のこと。
夫はF子さんにむかって
「誰がこんな肉買っていいって言った? 俺の分だけ良い肉でいい。
お前はもちろん子どもも輸入肉の切り落としで十分だから。
俺は大切な“ご主人様”だから良い肉を食べる権利がある」
といいはなったそうです。
夫の言葉にスーパーにいた他のお客さんもギョッとした顔になり、夫とF子さんを見ていました。
『夫はこの世で一番偉いのは自分だと本気で思っているモラハラ夫です。子どもたちには「お父さんがいない時に良いお肉食べようね」と言い、大晦日のすき焼きは私たちは安いお肉で我慢しました。こんなことはいつものこと。夫は私たちのことを大切に思うことは一生ないのでしょうね。』
今回のこのF子さんへのモラ夫の対応。高い肉は自分だけのもので、F子さんと子どもは安い肉でいいというのは「夫は偉い」「自分は一番」というのを見せつけたかったのでしょう。
元々F子さんの夫は、手料理に対していつも文句を言っていたそうです。
モラハラ夫は、食べ物に対しての文句が多いとよく言われています。「これはしょっぱい」「こんな味付け食べられるか」「食事の品数が少ない」「タイミングが悪い」「味噌汁がぬるい」など、次から次へと文句が出てきます。
「こんなもの食べられるか」と言って、自分でラーメンを作ったりコンビニで買ってきたものを食べるモラハラ夫までいます。
モラハラ夫は、舌が肥えているわけでもなく、自分が気にいるかどうかが一番大切なのです。そして妻に対してただ文句を言いたい、満足できる料理も作れないダメな妻だということを言いたいだけなのです。
テレビを見てゴロゴロ、私は家政婦じゃない
元旦におせちのお重や料理を食卓に並べていたときのこと。夫が起きてきたのでF子さんは「明けましておめでとうございます」と新年の挨拶をしたそうです。
そのF子さんの言葉に夫から返ってきたのは
「こんな料理だけ? 俺のお袋の新年の料理はすごかった、全て手作りだったしな。こんな市販の材料を詰め合わせたおせちなんて食えるか」
という夫の文句だったそうです。
年末に買い物へ行った時に「おせちなんて食べないから、市販品を適当にお重に詰めておけばいい。」と言ったのは夫だといいます。
『それなのにやっぱり料理のできない妻というレッテルを貼られ、私が悪いことになりました。文句を言いつつも「食べるものないから仕方ない」と料理を食べながらずっとテレビを見て大笑いしているのです。そして私に言う言葉は「ビール」「つまみは他にないのか」「ここ汚れたから拭いて」。
私を家政婦だと思っているのでしょうか。こんな日があと何日も続くかと思うとゾッとするしかありませんでした。でも年末年始で一番の恐怖は、夫の実家に行くことなんです。』
と憂鬱そうな表情を浮かべるF子さん。
年末年始、妻が忙しいのに夫はテレビを見てゴロゴロしている、そんな姿が一番イラっとしますよね。妻に何か言えばなんでも出てくる、妻が言うことを聞くのは当たり前と信じているのがモラハラ夫です。
妻に対して思いやりと感謝を見せてくれれば、怒りも湧きませんが、それがないモラハラ夫に対しては怒りが沸くのが当然です。
そしてF子さんの一番嫌なことは年始に夫の実家に行くことです。なぜなら夫の実家は、モラ夫を溺愛し「モラ夫と結婚できたからあなたは幸せなのよ」と言うとんでもない両親だからです。
モラハラになる原因の一つに親の溺愛がありますが、F子さんの夫はその育て方からモラハラになったとF子さんは確信しているそうです。
夫の実家の玄関が開き「⚪︎男ちゃんおかえりなさい。明けましておめでとう」と夫の義母は出迎え、夫の背中をさすって家に入って行ったそうです。F子と子ども達への言葉掛けはありません。
夫は「お母さんのおせちはすごいな、他の料理もすごい。それに美味しい。F子は料理が下手で本当に困っているんだ」とお正月の決まり文句のように言うそうです。
『夫のこの言葉は毎年の事なので、今更ショックも受けません。義母は「⚪︎男が優しいからあなたは何もできなくても妻でいられるのよ。よかったわね」と言ってきて、まさか私への優しさのつもりなんでしょうか。そう言いながら、にっこりと微笑むのです。義母の夫への対応、夫の義母への態度を見て毎年鳥肌が立つほどの嫌悪感を感じています。もう来年はここには来ないとやっと決心がつきました。』
F子さんは毎年年末の長期休暇前になるとモラ夫との離婚を真剣に考え出すそうです。普段はなんとか夫のやること言うことをやり過ごすことができますが、年末年始の長期休暇はモラハラがひどくなるので離婚を意識するのだとか。
その上、夫の実家に行くことが本当に苦痛で「どうしてこんなに我慢しないといけないんだろう」と、つくづく感じてついに今回は吹っ切れたF子さん。
今までは子どものために離婚をしないと決めていましたが、夫といると自分の幸せと子どもの幸せはないと気づき、離婚のための準備に入ったそうです。
年末年始の長期休暇は、夫婦の在り方を考えるきっかけになります。
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