ベッド以外の場所でも…。上司への「枕営業」で勝ち組になった40才。そんな彼女が辿った末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】前編
周りからの評価とは裏腹に、あずささんは自分のことを「仕事も家庭も両立しようとして、どちらとも極めることができなかった」と考えていました。
「タワマンに住んだのは、見栄などではありませんでした。マンション内にコンビニがあるし、子供の遊び場もあるし、駅から近いから、仕事と両立しやすいと思ったんです」
しかし実際は真逆でした。小学校のテストがあった翌日には、マンション中の子供たちが、息子たちの点数を知っています。月1のお誕生会に行かなければ、息子たちから「どうして僕は行けないの」と責められます。
母親業をきちんとしなければいけない、厳格な監視体制が整っていました。
「小学校にあげれば子育てが楽になるなんて、嘘ですよ。むしろ保育園に行っていた時の方が、安心して夕方まで預けることができて楽でした」
母親が専業主婦の小学生は、14時に帰れます。しかし働いている家庭の子供は、学童に預けられることになります。梓さんの通う学区は、学童の質が低いことで有名でした。学童では息子が他の生徒とトラブルを起こし、親に謝りに行ったり、謝りに来てもらう日々。学校からの急な呼び出しもあり、梓さんは対応に追われていました。
仕事をおろそかにしていたつもりはなかったのですが、最近は窓際部署へ左遷の噂が囁かれるようになっていました。
「なんとかしなくてはいけない」そう思った梓さんが思い出したのは、賢一さん(仮名・45歳)の存在でした。
彼は人事部の副部長で、三田会(慶応の卒業生の会)の先輩だったのです。梓さんも通っていた慶應大学は卒業生のつながりが強く、銀行の中でも月に何度か集まりがありました。賢一さんには新入行員時代にゴルフコンペでチームが一緒になったときに気に入ってもらえて、何度か近況報告をする仲でした。
梓さんが結婚した後、交流は途絶えていましたが、「今こそ、この縁を使う時だ」と彼女は思いました。
仕事を終えて、家に帰り、子供たちが塾から帰ってくるまでの間。いつもは束の間のひとときとして動画を見ていますが、今日は違いました。LINEグループの中から、彼女は意を決して彼に連絡をしました。
これがまさか、あのような事態に発展するとも思わずに。
急展開。代官山に飲みに行った二人は……
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