妊娠発覚!しかし子宮頸がん検査と妊娠検査の同時受診を巡り、思いもよらぬ問題が…【子宮頸がん日記#13】後編

40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。前編に続く後編です。

<<【前編】「35歳、がんへの不安を抱えながらも妊活を開始した理由とは?」

【連載 子宮頸がん日記#13】後編

子宮頸がん検査のため日本帰国のタイミングで妊娠発覚!

子宮頸がん検査を受けるために日本帰国が迫っていたある日、なんだか風邪っぽいことに気がつきました。

あれ、これはもしかしたら!?と思い、妊娠検査薬を使ってみると、うっすら線が。

しかしここはインドネシア。99.9%の確率で正しい結果と言われても、所詮は50円の検査薬。念には念が必要です。

 

日本に帰って即マツキヨに走り、妊娠検査薬を購入し確認すると見事にくっきり陽性反応が出ました。(グッジョブ自分!)

 

母親にすぐに報告したくなりましたが、まさか娘が外国人(パートナーはアメリカ人です)との子どもを持つとは夢にも思っていないはず。混乱を避けるためにも、せめて赤ちゃんの心拍確認ができてから報告しようと思い直しました。

 

日本の婦人科クリニック問題

半年前に子宮頸がん検診を予約していた病院に、追加で妊娠検査も受けられないか問い合わせてみたところ、子宮頸がんの検診はできるけど、妊娠については同時に診ることができないから、まとめて検査を受けられる病院を探してみたほうがよいとのこと。

 

地元で人気の産婦人科にも聞いてみましたが、子宮頸がん検診と妊娠検査は同時に受診可能だけど、早くても3週間後の予約になってしまうそう。

 

出来るだけ早く妊娠が順調なのか知りたかったので、3週間後の予約はおさえつつ、いつでも予約が取れる(なぜすぐに予約が取れるのか、のちに知ることになりますが)駅前の婦人科でも診てもらうことにしました。

 

婦人科クリニックの美人受付との冷戦

その婦人科は完全なるオンライン予約制。電話番号がないので、子宮頸がん検診が同時にできるのかは直接クリニックに聞きに行きました。 

 

コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュかつ無機質な待合室。バチっとメイクを決めた美女がいる受付は、大理石風の洒落たデスクに予約管理用のタブレットが1枚置いてあるのみ。

 

子どもの遊び場と思われる、ふわふわなベンチシートで囲われた一角に絵本が置かれていましたが、子どもが走り回れる雰囲気は一切ありません。壺に入ったおしゃれな植物が各所に配置されています。

 

完全予約制だからなのか、30名は座れそうなスペースの待合室に患者さんは2名のみ。かすかなBGMが流れる待合室で、案内板に自分の番号が表示されるのを待っています。

 

「電話番号がなかったので、事前に問い合わせできなかった。かくかくしかじかで、妊娠検査と同時に子宮頸がん検診もしたい」と、受付にいる女性スタッフに伝えます。

 

がらんとしたクリニック内に私の声(と個人情報)が響き渡って恥ずかしい限り。

そんな私を「この人何言ってんの?」という顔で見つめる受付の女性。

私の説明が悪いのか、話を理解してもらえていないようなので、予約している妊娠検査の日に、子宮頸がん検診も受けられるのかを確認したいんです。もし難しければ別日での予約を検討しますので、子宮頸がん検診の可否だけ教えていただけますか?」と伝えます。

 

美人受付:確認はできますが、2時間ほどお待ちいただきます。

私:でしたら、その頃にまた戻ってきても大丈夫ですか?

美人受付:そのような対応はしていないので、こちらでお待ちいただく必要があります。

私:妊娠検査と子宮頸がん検診が同日にできるのかどうかを知りたいだけなんですけど、2時間待たなければなりませんか?

美人受付:さようでございます。

私:電話やメールでの対応はしていませんか?

美人受付:こちらのクリニックで分娩予約している患者さまには電話番号をお伝えしています。予約されますか?

私:(心拍確認もできていないのに分娩予約までできるわけがない……)わかりました。初回の妊娠検査時に先生に確認します。その時に子宮頸がん検診ができないなら、もうそれでいいので。

美人受付:・・・・・。ご来院お待ちしております。

 

日本の婦人科クリニックってこんなにルールが厳しいの?(融通が利かないの?)これが普通なの?と驚きを隠せません。

ただの問い合わせなのに、他の患者さんにも聞こえる場所で子宮頸がん検査に引っかかったことなど自分の状況を洗いざらい話して、それでも冷たく突き放されて、もはや泣きそうになる私。

 

この出来事を姉に話すと「あのクリニックは誰とも会話せず顔を合わせず、会社帰りにサクッと行きたい人向けかもね。海外在住やら子宮頸がん検査引っかかってるやら、いろんな事情を抱えるTomomiには向いていないかも」とのこと。

 

それでも「赤ちゃんの心拍を確認してまずは安心したい」の一心で、検診に向かいます。ところが、その検診時、担当医師から信じられない言葉を浴びせられることに……!

▶▶【つづき】「許せない。妊娠検査で医師から浴びせられたまさかの言葉とは?」

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<<【連載を最初から読む】「「まさか…私が?」元スタイリストが子宮頸がんになり、子宮全摘&治療した話。」

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