「マウント合戦」が辛くてもう逃げたい。エルメスのバッグを持っていないと、会話にも入れず、鼻で笑われる【ママ友】の世界
持っていたバッグを馬鹿にされて、顔が真っ青に
緑さんから質問された小春さんは、思わず「これは楽天のお買い物マラソンで購入して、そんないいものじゃないですよ」と正直に答えたそうです。
すると、緑さんの隣に座っていた女性が「楽天って、バッグ売ってるんですね……」と言いながら、クスっと笑ったのだとか。
その瞬間、緑さんも少し半笑いの表情で「オシャレなバッグですね。お買い物上手で素敵」と言い放ったそうです。しかし、その表情はどこか小馬鹿にしたような様子にも見えたそうです。
おそらく、緑さんは最初から小春さんがいいバッグを持っているとは思っておらず、安物バッグと知っていながらも、あえて煽るような発言をしたのでしょう。
このやり取りが起きた瞬間、小春さんは恥ずかしさのあまり、穴があったら入りたかったそうです。その後、緑さんと隣の女性同士でバッグを見せ合いながら「そのバッグ、買えたの?どこのお店?」というやり取りで、盛り上がっていました。
どうやら、緑さんが持っていたバッグはエルメスのツールボックスというデザインのもので、「知る人ぞ知る」といったバッグだとか。しかし、ハイブランドに疎い小春さんは話題についていけず、寂しい思いをしたそうです。
おそらく、この女性達からすれば「人気ブランドについて、詳しい知識を持っている」ということが、マウントととるための要素に繋がっていたのかもしれません。
やがて、ママ友達は「娘の発表会を増やして、もっと場数を踏ませたいから、みんなでお金を出し合ってステージを借りてみたらどうかしら?」という話題で盛り上がりはじめます。
なんと各自で1人あたり5万円ずつ出し合ってステージを借りて、そこで娘たちのバレエ発表会をしてあげたいとのこと。ただでさえ、レッスン代もカツカツの状態で教室に娘を通わせていた小春さんにとって、そんな提案はたまったものではありませんでした。
5万円を出すのが難しく、ママ友達へ違う提案をすることに
小春さんは、思わず彼女達に向かって「わざわざ、ステージを勝手に借りて発表会を開いても、先生は怒らないのかしら?」と提案しました。すると、ママ友達はお互いに顔を見合わせて、まるで鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたそうです。
その瞬間に、小春さんは「ここは、私が余計な提案をするべきではないのかも……」と悟り、すぐに黙ることにしたのだとか。
その日以降も、ママ友達からカフェに誘われて何度か参加したものの、「車は何台所有しているのか」「固定資産税はいくらくらい払っているのか」「クレジットカードの色は、何にしている?」といった財力ゲームのような話ばかりで、小春さんは次第にウンザリするように。もちろん、そのような会話を楽しめないのも、小春さんの家にその財力がないから。そして、価値観も大きく異なるのでしょう。
それから小春さんは、「もっと通いやすい別のバレエ教室を探そう」と決意。しかし、結局そのエリアではいい教室が見つからず。
また、そのエリアはスーパーマーケットで取り扱う食材の値段も高く、習い事代以外の食費や日用品代も家計を圧迫。結局、違うエリアへ引っ越すことを決めたそうです。
無理をしない生活をすることで、ストレスフリーに
今住んでいるエリアは、以前住んでいた場所ほど教育熱心ではないものの、物価も以前より控えめで過ごしやすいとのこと。そのエリアには学習塾も多いので、「子どもが勉強したくなったら、塾に通わせるという選択肢もある」と感じたそうです。
この経験から、小春さんはあまり背伸びをしてもストレスを感じるので、身の丈に合う人間関係を築くことと、暮らしやすいエリアに住むことが大事と感じたそうです。
子どもがいると、その子のためと思って習い事や塾に通わせる、または教育熱心なエリアに引っ越すことを考える方は少なくありません。しかし、無理をしようとすれば母子ともにストレスを感じる可能性があるので、くれぐれもほどほどにした方がいいのかもしれませんね……。
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