子どもの受験も無事終了。一緒に支え合ってきた「ママ友」だったのに、発表後に亀裂が!
子どものいじめをきっかけに、私立中学を受験することに
京都府に住む沙織さん(仮名・50歳/専業主婦)は、夫(51歳/医療関係)、娘(13歳)、息子(10歳)の4人家族。沙織さんの娘は、小学校5年生の頃に「学校へ行きたくない」と言い出すようになったそうです。
事情を詳しく聞くと、どうやらクラスメイトの女子たちから急に無視されるようになったのだとか。また、娘さん自身に無視をされる理由は思い当たらす、その日は突然訪れたようです。このまま公立中学へ進学すると、その女子たちと一緒の学校になることから、娘は「私立の中学」への受験を希望することとなりました。
娘さんの話を聞いて、学校へ一緒に出向いて先生と面談をしたところ、先生は「気づかずにごめんね」と謝ってきたといいます。その後、先生は授業に入る前にクラスの女子たちに向けて注意をしてくれたそうですが、それがさらにクラスメイトの反感を買い、「先生へチクった」とさらにイジメがエスカレートしたのだとか。よかれと思って先生に相談した沙織さんですが、結果的には逆効果ですっかり参ってしまいます。それからは娘のことが心配で、学校の送り迎えをするようになったそうです。その後、しばらくしてイジメはおさまったそうですが、娘の「私立へ行きたい」という決意は揺るがなかったのだとか。
沙織さんは、娘を私立へ行かせたいからと、塾へ通わせることにしました。まさか、その塾がきっかけで、今度は沙織さん自身が嫌な目に遭うとは。
塾の送迎をきっかけに、ママ友ができるように
沙織さんは娘さんのことが心配なあまり、たとえ家から近い塾であっても、車で送迎することを欠かさなかったそうです。塾の講義が終わるまで、いつも塾の前で待つようにしていた沙織さん。同じような保護者も多く、次第に子どもの送り迎えをするママ達と仲良くなったそうです。
そこで出会ったママ友は、子どもの将来を見据えて中学受験する場合もあれば、学校で勉強をしないことを理由に通わせているということも。子どもごとにさまざまな事情を抱えており、お互いの話をするにつれ、少しずつママ達との距離も縮まったそうです。
沙織さんは、いつしか塾で出会ったママ友達と、カフェでランチやお茶をする仲となりました。ランチやお茶会では子どもの悩みだけではなく、夫への不満やドラマの感想など、重い話から他愛ない話までして楽しい時間を過ごしていたそうです。
しかし、ママ友との関係が良好だったのは、受験シーズンが始まるまでだったのだとか。受験シーズンが始まるにつれ、子ども達の勉強の進捗状況、出来不出来がどんどん明確になることから、ママ友の中にはお茶会やカフェに参加しなくなるというケースも少なくありませんでした。
結局、受験前までランチ、お茶をしていたのは、娘さんと同じ私立を目指す女の子のママ2人と、男の子のママ1人でした。ランチやお茶に参加していたママ達は、子ども達の成績も悪くないことから、合格をすっかり信じている印象でした。やがて、そのママ友の一人が「子ども達の受験が終わったら、みんなで息抜きとしてランチに行きましょう」と提案。なんと、受験前から「受験後のランチ会」の予定が決まってしまったそうです。
合格前の「ママ友とのランチ会」に、不安を覚えるように
他のママ達は「いいわね」と盛り上がっていましたが、沙織さんは「全員合格ならいいけど、1人でも不合格の子がいたら気まずくなるのでは……」と、不安で仕方なかったようです。
そして、いよいよ本格的なお受験シーズン到来。娘さんは受験後に「受験中は緊張してお腹が痛かった」「合格できたか不安」と呟いていたので、沙織さんは正直合格発表を迎えるまで、不安で胸がいっぱいだったそうです。
ところが、なんと沙織さんの娘さんは、第一志望の私立へ合格が決定。
合格発表を知るなり、沙織さんは娘と泣いて抱き合ったそうです。しかし、母娘の喜びも束の間、ここからママ友トラブルに巻き込まれるとは……。
その後、以前からママ友同士で約束していた“受験後の息抜きランチ会”に参加した沙織さん。ランチ会の会場は、全員暗い表情をしており、まるでお通夜のような雰囲気だったそうです。あまりの暗い雰囲気に、沙織さんは正直どうしていいか、さっぱりわからなかったと語ります。
▶つづきの【後編】では、どうして待望のランチ会が微妙な空気になっているのか? その後、ママ友たちが口にした信じられない発言とは?__▶▶▶▶▶
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