「こんなバレ方するなんて…」不倫の落とし穴にハマった40歳勝ち組女性。イケメン上司との末路は(後編)
『今日、ここを選んだのはね』と彼は言います。『この上に部屋があるんだ。投資用だけどね。今はちょうど空いてて、いつでも使うことができる』。彼はカードキーを机の上に置きました。『一緒に上がっていくところを見られたらまずいから、気が向いたら一人で来て』
アオトさんは立ち上がり、席を離れました。スミレさんは会計を済ませる背中と、カードキーを交互に見つめます。「行くしかない。別に部屋に行くからって、やましいことをするわけじゃない」そう言い聞かせて、彼女はカードキーを握りしめて彼の後を追いました。
「部屋に入るやいなや、寝室に行くのも待てずに求め合いました。彼とのセックスは素晴らしいものでした。今まで夫としてたものは何なんだろうってくらいです」
彼はガツガツしてなくて、行為中にもどこか余裕があります。スミレさんの下のものを時間をかけて舐めた後で『これも写真に撮ってパーソナルトレーナーに送らなきゃな』と言ったときは、2人して笑い転げました。彼女はリラックスして等身大のままで、彼とは過ごすことができました。月に一度か二度ほど、彼との逢瀬は続いて行きました。
「このままずっと続いていけばいい。そう思っていた矢先の出来事でした。加工アプリの話になり、流れで2ショットを撮ったんです」
どこかで「不倫ではツーショットを取ってはいけない」と読んだことがありました。しかし不倫をして半年が経とうとするこの頃、どこか気が緩んでいたのかもしれません。
1ヶ月後、職場で彼から内線がかかってきました。「今日、来られそう?」と彼は言います。周りの視線を気にして、言葉を隠していることは明らかです。急な呼び出しは初めてで、彼女は驚きつつも承諾しました。
マンションへ向かうと、エントランスで彼が迎えてくれました。しかし開口一番、口にした言葉は…
「どうやらバレたらしい」
バレた理由は、意外にも… 次ページ