帰りが遅い!40代の働く女性が節約自炊を続けるコツ
一生涯の「お金の相談パートナー」、フィナンシャルプランナー(FP)や士業の有資格者を探すサービス「FPCafe」に所属する女性FP4人が、みなさんのお役にたてるコラムを交代で書いていきます!
今回は私、おふたりさまの暮らしとお金プランナー・辻本ゆかです。
仕事や家事など、いろいろと忙しい大人女性。仕事帰りの道すがら、「今日は何を作ろうか」と毎日のメニューに悩むことも多いのではないでしょうか。つい面倒だからと総菜を買いに走ったり、外食で済まそうとしたり・・・
時にはそれもいいけれど、度重なると財布や身体に負担が重くのしかかってきます。そこでムダな時間と出費を減らし、賢くスリム化する方法についてご紹介していきます。
1週分の献立さえあればムダな時間も買い物も不要
毎日3食のメニューを考える労力はなかなかのもの。「何が食べたい?」と尋ねて、「なんでもいい」と答えられると、殺意さえ覚えてしまうほど腹が立つことも。仕事帰りに書店で雑誌をチラ見する、残った材料で何ができるかをネット検索する、などは時間も体力的にも疲れます。
毎日悩む時間を少しでも減らしたい大人女性にオススメなのが、「1週間の献立をたててしまう」こと。
ネットで「1週間 献立」と入力するだけで、簡単にレシピが手に入ります。また、節約を意識していたり、管理栄養士が監修して健康に配慮していたりと財布や身体に優しい工夫もありがたい。
このように「週に一回まとめて献立を立てる」こと、「空いた時間に1週間分の買い物をする」ことは、仕事帰りに寄り道をする時間を減らせることにつながり、ムダな時間をスリム化できる秘訣となります。
自炊は調理に時間が取られるので、「時短家電」を使うのも手。圧力鍋を利用すると、カレーは15分、おでんも30分あればできます。手間がかかるかぼちゃのスープも、ミキサーやハンドブレンダーを使えば簡単に作ることができます。
外食や総菜の購入は、すぐに食べることができ後片づけの時間も短縮できるという利点があります。手間がかからない点では便利ですが、産地や添加物を確認することが難しい場合も。自炊は健康への影響を気遣う大人女性にも、ベストな選択となります。
5日:2日のリズムで献立を立てる
総務省の「家計調査」2016年版によれば、働いている単身女性(35歳~59歳)の1ヶ月間の「食費」は平均3万9549円。
そのうち、お弁当や総菜などの「調理食品」が5953円、「菓子類」が2947円、「外食」が1万1445円で、合計2万345円となっており、食費の半分以上を占めています。食費をスリム化するには、自炊は大きな要素となっています。
自炊が良いとわかっていても、急な残業や誘われての食事もあり、献立を立てても材料を使い切れずに捨ててしまった経験もあるでしょう。そんなこともあるだろうと、筆者は5日分だけ献立を決めて買い物をするようにしています。あと2日は外食を想定。出かけなかったら残っている材料で献立を考え、足りない材料は1000円までなら購入しても良いというマイルールを決めています。また、献立のレシピそのままの食材を購入せず、旬の食材や特売品で代用することでコストダウンにつなげる工夫もしています。
ランチ代もばかになりません。筆者は会社勤めをしていた頃、ランチは毎週金曜日だけ外食OKと決め、月曜日から木曜日まではお弁当を持参していました。ひと月の勤務日数が20日だとすると、ランチ代を500円に抑えても1万円かかる計算に。毎晩の夕飯作りのついでにお弁当の下準備をしておけば、時間もお金もスリム化することができます。
ムダを減らして賢くスリム化することで、自分のために使える時間やお金が増えてきます。疲れて食事を作れないときは外食やお惣菜を利用してもいいのです。無理をしない範囲で、自炊生活を楽しんでください。
参考・総務省「家計調査」2016年版 →男女,年齢階級別 → 単身世帯・勤労者世帯→ 1世帯当たり1か月間の収入と支出
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