
恵まれた主婦だったのに不倫に溺れ…。欲望の果てに「失った」その顛末とは(後編)
不倫の代償は、たいてい…
ケーキも相変わらず美味しいね、と穏やかな会話に戻るゆり子を見てホッとしたが、いっときは見てわかるほど頬がやつれて生気を失っていた姿を思い出すと、不倫に狂って違う道まで踏み外した自分に感じるおそろしさはどれほどのものだったかがわかる。その逃避でまた不倫を選んでしまうほど心は正常さを失い、それでも続けなければいけない家庭に身を置くのは、不倫が人に言えない関係だからこそ苦しみは途方もない。
不倫相手の言葉にほだされてお金などを渡してしまう女性はほかにも知っているが、たいていは「回収」は叶わない。相手は表の世界で自分を追求できない関係とわかっていて求めるのであって、あくまでも女性側の好意や善意となるよう自分の設定を考える。口にする惨めな状況がたとえ事実であったとしても、本当に愛情があるのならネガティブな現実に相手を巻き込むようなことはしないだろう。
渦中にいればそれがわからない。自分が貢がないと、尽くさないと不倫を続けてもらえない状況になれば、相手を好きな側はどうしたって動くしかない。その結果、ゆり子のように最後は奪われて戻るものは何もない自分を目にすることになる。
その後悔を繰り返さない勇気を持てるようになればいいななどと思うのは、第三者の傲慢さだとわかってはいるが、不倫はこうやって終わった後も重い現実を背負わせる関係であって、「選ばない」ことが自分のためなのだとつくづくと思った。
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