「子育ての正解」がわからないあなたへ。【暮れの酉】〈4/29~5/5〉今週の占い【鳳凰数術】

占い好きのあいだで当たると評判の占い師、暮れの酉さん。

前半は、気にしやすい、不安になりやすい、傷つきやすい、落ち込みやすい……そんな”あなた”に贈る、読めば心がスーっと軽くなるお守りのようなお話。まるで占いに行ったあとのように、すっきりと前向きになれる占いエッセイです。救いになる言葉が見つかりますように。

後半は、今すぐできる「今週の開運アクション」を鳳凰数術の9タイプ別に伝授。運を引き寄せて、ハッピーな1週間を過ごしましょう♪ ▶▶▶「今週の開運アクション」

 

【暮れの酉】繊細なあなたに贈るお守りエッセイ【鳳凰数術占い】#24 

 

 

子育ての正解がわからないあなたへ。

僕の知人の話です。子育てに悩んでいたその人は、心理カウンセラーに「私の子育ては大丈夫でしょうか?」と尋ねたそうです。子育てに関する著書もあるそのカウンセラーは「私の子育ては大丈夫かな?と不安なら、問題ありません。本当にまずい子育てをしている人は、私の子育ては人に教えたいぐらい完璧ですとおっしゃいます」と答えたそうです。

これが真実なら、多くのまともなお母さんは子育てに不安を持っているということになりますよね。

 

生まれてまもない我が子の手相を見てくれというお客様もいらっしゃいます。物心がつくころには何に向いているかを尋ね、進路を迷われるころ、反抗期はもちろん、就職したあとも転職を繰り返すお子さんの将来や、なかなか結婚しないお子さんを心配して占いに来る親御さんはあとを立ちません。僕には子育ての経験はありませんが、親がどんなことで悩むかは人一倍知っているかもしれません。

 

子育てのゴールは、子どもが一人で幸せに生きていけるようにすることですよね。だから、正解だったかどうかは、子どもが大人になるまでわからないわけで、常に不安なのはある意味仕方ないことです。

 

親は子育ての初心者から始めます。何人もを成人まで育てあげたプロとして子育てに取りかかれるわけではありませんから、「こうしたら幸せに生きていけるようになる」なんて答えを知っているわけないのです。

 

子どものいない僕は子育ての相談を受けると、よく自分の母親の話をします。

 

僕が「高校を卒業したら、占い師になりたい」と言い出したとき、親戚一同は反対しました。何を好き好んで占い師なんかになるんだと。経済的にも不安定で社会的な信用もない。そんなよくわからない仕事を選ばずに、大学に行けと猛反対されました。

 

ところが、母だけは「ほんまにやりたいの? やるんやったら占い学校の費用だけは出してあげるから、あとは何があっても自分でやっていくんやで」と言ってくれました。反対するでも背中を押すでもなく、自分で判断させてくれました。

 

母は強圧的な父(僕の祖父)のもとで育ち、苦労してきました。結婚して家を出ましたが、離婚して家に戻ることとなり、祖父の世話にならざるを得ない時期がありました。祖父は体裁にこだわり、孫の僕にまで「離婚したとは他言するな」と押し付ける人です。そんな祖父に逆らえなかった母はつらかったのだと思います。

 

だから母は「幸せとは自由に生きられること。そのために自分の行動に責任を持てるようになること」と定義していたのでしょう。僕が不登校になったときも、占いにのめり込んで勉強しなくなったときも、何も言わずに見守っていてくれました。

 

自分で選んだ人生ですから、つらいことや不安なことがあっても、簡単には諦めませんでした。おかげで、僕は幸せな大人になれました。大金持ちでも、成功者でもなく、結婚もしていませんが、心身ともに健康で、好きなことを仕事にし、毎日を幸せに暮らしています。

 

結果として、母の子育ては正解だったと僕は思っています。

しかしそれは、彼女は正解を知っていたという話ではありません。

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