生理不順や大量の汗でも「更年期ではない」と医師。イライラと倦怠感も加わり、もうどうしたらいいの!?

医師は「更年期ではない」と言う。大量の汗やのぼせ、生理不順の原因は何なの!?

現在61歳のケイコさんが更年期を感じ始めたのは49歳のとき。生理周期が乱れるようになり、2カ月間なかったり、久しぶりに始まったら2週間続いたり、かと思えば次の生理は3日で終わったりしたことがきっかけでした。更年期に入ったかもしれないと感じたケイコさんは、婦人科で血液検査をしてもらいました。

 

「検査の結果、『数値的にはまだ更年期ではないです』と言われました。医師がそう言うのなら、いまの生理不順は疲れやストレスからきているのかな?と思って、特に更年期治療などの相談はしませんでした」

 

生理不順以外に体調の不安はなかったケイコさんでしたが、50歳になると、急に大量の汗が出たり、のぼせたような感覚を覚えたりし始めました。
当時のケイコさんは、コールセンターで働いていました。お客様と電話で話しているだけなのに、顔から汗がドクドクと流れだし、ときには背中まで汗が到達することもありました。汗が続いた後は頭がボーっとして仕事に集中できなくなりますが、管理職の自分が休むわけにはいかず、使命感を奮い立たせて最後までやり遂げる日々でした。

 

「コールセンターで集中してしゃべっていると、体が熱くなり、首のあたりにじんわり汗が出ることはよくあります。ですが、このころの汗はブワッと湧き出る感じで、ちょっと異常でした。頭がボーっとしたのも、当時は暑さのせいだと思っていましたが、もしかすると、のぼせの症状だったかもしれません」

 

ただ、ケイコさんはこれらの変化が更年期に関係しているとは思いませんでした。理由は、数カ月前に婦人科で「まだ更年期ではない」と診断されたからです。また、この時期のケイコさんは仕事がとても忙しく、自身の体についてゆっくり考える余裕がありませんでした。

 

 「9時から18時のコールセンター業務に加え、その前後にも仕事があり、毎日20時くらいまでは働いていましたので、『汗の量が増えたな』くらいにしか思う余裕がありませんでした」

 

 

50歳で新たな症状が加わり病院をハシゴする日々

そんなケイコさんの体に、新たな不調が現れます。めまいです。地震が起きていると感じるような、横に揺れるようなめまいが頻発するようになりました。加えて、徐々に食事の量が減り、イライラしたり急に怒りが爆発しそうになったりしました。倦怠感も強くなり、一日中眠気を感じていました。

 

いったい何が自分の体に悪さをしているのか分からなくなり、胃の調子まで悪くなってしまったケイコさんは、ふたたび病院で診てもらうことにしました。本当は、婦人科・内科・精神科などをトータルで診断できる病院が理想でしたが見つからず、まずは内科で血液検査をし、レントゲンをとってもらいました。そこでは異常がなく、次に行ったのは、心療内科。倦怠感や眠気、イライラなど、感情が不安定で周りに迷惑をかけてしまう状態をなんとかするための受診でした。

 

そして医師から告げられたのは……。

 

 

【前編】では、医師にはまだ数値的に更年期ではないと言われていたものの、ホットフラッシュやめまいに悩まされるケイコさんの50歳ごろの様子についてお伝えしました。

つづきの【後編】では、心療内科を受診したケイコさんに告げられた病名と、その後の症状、職場と体調のバランスをどのようにとったか、についてお伝えします。__▶▶▶▶▶

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