52歳、はじめての不倫…。5歳年下のカレとのベッドで知った、最高の快楽とは(前編)
最初は、食事から。でもそのうち、ホテルに…
食事だけのデートが3回つづいた後、ヤスヨさんとナオユキさんはふたりでホテルに行くことを決める。彼は、妻から拒否をされてのセックスレスがつづいているという。ヤスヨさんも、夫との会話を打ち明けていた。
「最初は、彼のほうがうまくいかなかったんです。ひさしぶりのことで緊張したみたい。あまり経験豊富ではないのかなと思いましたが、男の人にだってそういうときもありますよね。もの慣れたふうを装わないところにも、誠実さを感じました」
そうしてはじまったナオユキさんとの関係は、すでに3年以上もつづいている。
長続きしている秘訣のひとつは「お互いになんでも話すんです」ということだが、それはヤスヨさんが、昨今よくいわれる“傾聴”の達人だからではないか。口元のやわらかな笑みをみていると、「この人なら悩みや日ごろの想いを聞いてくれるんじゃないか」という気になる。
秘訣は、もうひとつある。
「彼は、ふたりのあいだに罪悪感を持ち込まないよう、気をつけてくれていると思います。はっきり聞いたわけではないけれど、そう感じるんです」
お互いに、忙しい時間の合間を縫って会っている。週末の日中、ナオユキさんから連絡がくる。子どもを習いごとに送っていったあと、時間ができたという知らせだ。ヤスヨさんは、「ちょっとお買い物にいってくる」と子どもらに言い置いて、家を出る。高校生ともなると、母親が出かけても特に気にかけない。
「私たちはお互いがとても大切で必要な存在だと思っているけど、家族を悲しませるようなことをしている自覚はあります。彼だっていまでも、悪いことしているなぁと、自分を責めたり悩んだりしていると思うんです。でも、ふたりのときはそれを出さない」
彼の子どもたちの習いごとが終わるまでが、ふたりの時間。お茶だけして家に送ってもらうときもある、ホテルに行くときもある。
「お互いの罪悪感を見せ合っても、きっと悩みが増えるだけですよね。ふたりでいるときは楽しく過ごそうとしてくれる彼のこと、年下だけどすごく大人だなぁと思います」
こうしてヤスヨさんとナオユキさんが関係を育んでいるあいだ、夫にも変化があったようだ。
次のページへ▶▶子供を置いてダブル不倫する生活。そんな中、夫から驚きの言葉が…