節約のつもりがムダに?「現金払い」にしないと損する2大ポイントは
最近のクレジットカードは、おトクなポイントがたまったり、提携しているお店での買物が割引になったり、年会費が無料になったりと、各社それぞれに工夫をこらしたサービスを競い合っています。
あまりにも多様すぎて、何がおトクなのか分からなくなってしまうほど。
そもそも、クレジットカードの支払いは、世間で言われるほどおトクなのでしょうか。
実はそうではありません。大切なことは、各社クレジットカードの使い分けよりも、クレジットカードと現金の使い分けにあります。
クレジットカード決済に適した支出は「固定費」
1ヵ月の支出には、大きくわけて「固定費」と「変動費」があります。
クレジットカード決済に適しているのは、変動費よりも固定費です。
たとえば、
・家賃、住宅ローン
・生命保険、医療保険の保険料
・習い事のお月謝
・スポーツジムなどの月会費
・プロバイダー代など通信費の基本部分
このような、毎月の支出額が同じものが固定費です。
クレジットカード支払で犯しがちなのは、いくら使ったか曖昧になってしまうこと。固定費であればそんな心配は無用です。
しかも、利用金額に応じてポイントがいつの間にかたまっていくと楽しみが増えますね。カード利用を固定費限定にすれば、毎月いくらの請求がくるのか計算できるので、有利なカードを選びやすくなります。
「日々の買物」は現金、「衝動買い」も現金で
ところで、どうしてこんなにクレジットカードで支払える加盟店が増えたのでしょうか。それは、どのお店も「今すぐ買って欲しいから」に尽きます。
ウィンドウショッピングのつもりでも、いいものが見つかれば買いたくなってしまうものですよね。でも、お財布にお金がなければ、あきらめざるをえません。とっても欲しければ、ATMでお金を引き出してお店に戻るかもしれません。または、次のお給料日まで待ってから買いに行くかもしれません。
しかし実際は「そこまで欲しいわけでもない」というものがほとんどです。
その「なんとなく欲しいような気がする」という微妙な物を買ってもらうために、クレジットカードは大きな力を発揮するのです。なぜなら、お財布や銀行口座に現金のない人でも、今すぐ買ってくれるツールだからです。
買う立場から見れば、クレジットカードで買物をするのは、どうしても欲しいわけではないものまで買わされる、売る側の作戦にのせられているわけです。
何を買おうか悩んだり、衝動買いをしたりするのも買物の楽しみのひとつ。心ゆくまで楽しめるよう、予算は現金の範囲内にして、後で苦しまないようにしましょう。
クレジットカードと現金の特徴を生かして使い分け
クレジットカードは、いざという時に現金がなくても支払ができます。そのメリットは本当の「いざという時」にとっておいて、ポイントを貯めながら利用実績を作っておくことが役にたつでしょう。
現金は、使えば無くなるので強制的に予算を守ることができます。現金だとセキュリティ上の心配を感じる人なら、デビットカードやプリペイド式のカードを利用してもよいでしょう。予算を守れる方法ならよいのです。
お金の使い方はライフスタイルそのもの。クレジットカードのおトク情報に精通しているのも役に立ちますが、忙しい大人の女性にはなかなか難しいのではないでしょうか。自分らしい、お金の使い方のスタイルを見つけたいですね。
(FPCafe登録パートナー タケイ啓子)
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