モラハラ夫が「おまえはモラハラ妻だ」と主張。もう何が正しいのか、わからなくなって思考停止!

2024.05.16 LIFE

夫の提案に賛成をしないと不機嫌になる、自分の意見は言えない

『もう怒鳴ったりしないという約束から、しばらくは怒鳴りもせず私との会話も弾むいい人でした。私は夫があんなに怒りやすかったのは体調でも悪かったのかもと、夫がモラハラだということさえ自分の勘違いだったのかもしれないと思えるほど平穏な日々が続き、私も子どもも笑顔で毎日過ごしていました。』

 

でも1週間ほどして、休日にどこかに行こうかと2人で話していた時のことです。

夫が「六本木ヒルズに行こうよ。」と突然言い出したそうです。Yさんが「あそこはお店も高級店ばかりで何も買えないよね。レストランも高いし。」と返事をしたことで夫が不機嫌になりました。

そこからの会話が、「モラハラは自分の勘違いだったかも」とさえ感じていた穏やかな日々を変えていきます。

 

夫 「ほらでた。あんたは俺が行こうっていうとなんでも嫌だっていうんだよな。なんでも自分が決めないと気が済まないんでしょ。自分勝手な女だよな。」

Yさん 「私はただあそこは高いから何も買えない、レストランも高いって言っただけなのに、なんでそんな言い方するの?」

夫「あんたは俺のいうことが気に入らないんでしょ。反対したいだけでしょ。」

Yさん 「反対なんてしていない、ただ高いねって自分の意見を言っただけなのに。自分の意見も言っちゃいけないの?行きたくないなんて言ってないから。あなたの言ったことに対して私は「はい、わかりました」って返事だけしろってことなの?」

夫「めんどくせえな。もう気分萎えたから。あんたたち勝手にどっかいけばいい。俺は家で寝てる。」

 

『夫が行こうと言ったことに対して、ただあそこ高いよねと言っただけなのにここまで機嫌を悪くするのはふつうなのでしょうか。

私はただ「わかりました」だけ言えばいいのでしょうか。私がいけないのでしょうか、もう何が正解かわからなくなってしまいました。』とYさんはその時のことを振り返ります。

 

夫婦間で意見の食い違いは多々あるものです。今回の場合はただ「あそこは高いよね」と意見を言っただけで、夫の話を否定したわけではありません。こんなことは夫婦間では普通にあることです。なぜなら夫婦は対等であり、お互いの意見を言い合うことが当たり前だからです。

しかしモラハラ夫の場合は、提案が拒否されると、自分のコントロールが効かなくなったと感じ、怒りや苛立ちを表に出します。

モラハラ夫は常に相手をコントロールしたいという思いが意識下にあるからです。その上自己中心的なモラハラ夫は、自分が最優先されるべきだと考えているので自分の意見を否定されたと感じると強い反発心が現れます。否定されたことで自分の価値がなくなったと感じてしまうのです。

その上、問題を建設的に話し合ったり解決する能力が乏しいので、自分の思い通りに行かないと感情的になってしまうのです。自分の不機嫌な態度を相手に見せることで、相手に「自分が悪かった」と罪悪感を持たせることも考えています。

 

 

モラハラ夫に「あなたがモラハラだ」と言われ、自分がわからなくなってしまう

Yさんは夫に「もう怒鳴らないという約束忘れたの?」と聞きました。

すると夫は「俺がいつ怒鳴った?今日は怒鳴っていないから。あんたが俺のいうことに反対ばかりしているからこうなったんでしょ。それも俺が悪いわけ?」「確かに怒鳴っていないけど、あなたの態度は怖かったから」「怒鳴らないって約束守っているのに、今度は態度が怖いっていうの?俺はいつもニコニコ笑ってあんたの言うことにハイハイ言い続けないといけないってことなの?それって俺が可哀想じゃないの?俺のことモラハラっていうけど、あんたがモラハラじゃないの?」とまくしたてたそうです。

 

『夫に私がモラハラだと言われて驚きました。確かに夫は約束をした日から怒鳴ってはいません。それなのに夫の言葉が私を不安にし、夫の言葉が陰湿だと思ってしまう自分がいます。夫のいう通り、夫に無理難題を押し付けている私のほうがモラハラかもしれない、と自分を責めるようになってしまいました。』

 

Yさんに対して「あなたこそモラハラだ」と夫が言い出したことで、ご本人は自分を疑うようになっていました。これはモラハラ夫が自分の行動や言動を正当化し、相手の記憶や認識を疑わせることで、相手の精神的安定を揺さぶることから起きます。妻は自分の判断力を信じられなくなり、支配されやすくなるのです。モラハラ加害者がモラハラ被害者に自分の行動を正当化するための手法です。

 

Yさんの夫は怒鳴ることはしなくなりました。しかし精神的に妻を追い詰め、相手を精神的に傷つけたり、心理的なコントロールを行うモラハラに移行しただけで、モラハラに変わりはありません。

直接的な怒鳴り声だけでなく、皮肉、侮辱、軽蔑的な言葉なども言葉の暴力に含まれます。
相手の自尊心を傷つけ、自己肯定感を下げます。相手が常に不安や緊張を感じるようにするための言動は、典型的なモラハラの手法です。
「いつもあなたが間違っている」といった言葉や、将来の不安を煽る言葉などもそうです。

自分が悪いのかもしれないと思わせるのが得意なモラハラ夫、もし自分が悪いかもしれないと思ってしまった場合は、モラハラ夫の手法だということに気づいてください。

 

 

【編集部より】あなたのモラハラ体験を吐き出してみませんか? >>>こちらから

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