タイパを重視する代償として失いがちな、女性にとって大切なこととは?
“タイパ”は「時間対効果」のことで、かけた時間に対して得られる効果や満足感を意味します。仕事ではこの考え方が必要なときがあっても、すべてがタイパになってしまうと心に余裕がなくなるのではと、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生。同じ24時間でも充実した人生をおくる女性の特徴についてお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#95時間の使い方編 #95 】
時間の使い方が上手な女性に共通する特徴
時間を有効活用したいけれど、気づくとスマホでSNSや動画に時間を費やしてしまっている……と悩んでいる人は多いようです。
時間の使い方が上手な女性は、極力時間を無駄にしないように、スケジュールを立てて行動している傾向があります。やりたいこと、やるべきことはToDoリストにして書き、2.優先順位を考え、3.今はこれに集中する時間と決め、自分の行動に対して順位を付けているようです。
その際に、今日一日のことや目の前のことだけでなく、少し先のことも同時に考えられれば、自分にとって効率の良い時間配分を見つけられます。
時間の使い方が上手な女性に共通することとして、「職場では仕事に集中」「休みの日はプライベートを満喫」と、切り替えが上手でメリハリのある生活を送っています。
時間を大切にする人は他人の時間も大切にできる
「時間泥棒にならないように」 とは、相手の時間を奪う行為のことを言います。例えば、仕事の相談にのってもらった時や悩み事を聞いてもらった時には、最後に相手の時間をいただいたことに対してのお礼を言い、時泥棒にならないようにすることは大切です。また、電話をかけた際にも、最後に「お時間を頂戴しありがとうございました」と、お礼を忘れずに伝えましょう。
思い立ったらすぐに行動するのは賢い女性に多い
思い立った瞬間に行動する人と、『〜しなきゃ』と思う人では、時間の有効活用にも差が大きくなります。何でも後回しにする人よりも、思い立ったら即行動に移せる人のほうが、時間の使い方が上手と言えそうです。
即行動に移せるということは、決断力と判断力にも優れているから。「どうしよう、決まらない」「あっちが良いかな、それともこっちが良いかな」とあれこれ時間をかけて迷うのではなく、ある程度の短時間でスパッと決める力を持っています。そういう方は、職場で論理的に物事を考える相手が現れても対等に会話することができます。
夜型よりも朝型。素敵な女性に多い朝活
少し早起きするだけで、自分の時間が作れます。清々しい朝は頭も冴えて集中するのに最適です。最初はもっと寝ていたいと思われるでしょうが、習慣になればつらくはないはずです。
家族がいる場合など、資格取得のため の試験勉強や、本や資料を読む時間など集中する時間を取るのが難しいものです。
これは受講生がやられていたことです。試験勉強の時間を作るために、家族よりも30分早く起きて一人の時間を作り、集中して勉強して、見事に難しい試験に合格されました。ぜひ自分一人になる時間を持つことをおすすめします。
スキマ時間を使うと生活は充実してくる
スキマ時間の例として、電車やバスの移動時間や、病院・お店・友達との予定の待ち時間などが挙げられます。スキマ時間は短時間で集中して取り組むことができるので、読書をしたり、ちょっとした勉強をするなど、やりたいこともスムーズに進みます。
読書することをお勧めするのは、構成がしっかりしている1冊のものを読み込むことで、物事の理解や判断に役立つようになるからです。新しい知識が増えるだけでなく、会話の引き出しも多くなります。読書は、自分の世界観を広げることにつながるでしょう。
【前編】では、時間の使い方が上手で、エレガントさを常に保っている女性たちの習慣についてご紹介しました。
つづきの【後編】では、時間に余裕がなくなってきているかどうかの見分け方、時間が上手に使えるようになることのメリット、時間の余裕を持つために暮らしのなかで取り入れるといいことなどについてお伝えします。__▶▶▶▶▶
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