【妄想グセ】は秘めた実力を引き出す、最強ツール⁉ 「なりたい自分」に近づくために、試してみてほしいコト

2024.06.24 LIFE

「あの国へ留学して、たくさんの人々と交流しよう!」
「あの人と仲良くなれたら趣味が合うから、一緒に楽しめるよね!」
「絶対あの会社に入って、キャリアウーマンになるぞ!」
「もしあの人と付き合うことができたなら、どんな恋愛になるのだろう? 一緒にレストランで食事をしたり、映画やドライブに行くことができるかな?」

…などなど、自分の希望やしたいこと、人との関係、自分の夢など、ドキドキワクワクすることを考えてみましょう。たとえ、相手が会うことができない好きな俳優や、アイドルであっても構いません。

 

 

体内には、幸せを感じる物質がある

簡単に実現できそうにないことでもかまいません。自分が楽しくなる妄想をしましょう。実は、それが自分にとってプラスになるのです。
ドキドキワクワクするような楽しい妄想は、自分の運をアップさせる神経伝達物質である、セロトニンやドーパミンをたくさん分泌させます。その結果、自分自身が幸福感を得ることができます。

ドーパミンは、やりたいことがある、つまり「モチベーションがあって何かを始める」という意欲に関係している物質です。

そしてセロトニンは、自分が幸せな気持ちになることができるということに関係している物質です。幸福感を感じるセロトニン。ちなみに、お風呂に浸かっている時に一番分泌されやすくなるので、ぜひ意識して過ごしてみてくださいね。

 

 

実は、良い妄想をすると運が良くなる!

私のある友人は、地方の進学校ではない公立高校出身。「偏差値」という言葉を高校三年生の後期に初めて知ったにも関わらず、いきなり上京してきました。病弱だった子供の頃は入退院の繰り返しで、在籍していた公立の小・中学校に半分も通えていませんでした。
入院中は暇を持て余していたので、本や漫画を読んでいたそうです。そして自宅静養中は、映画やドラマを観て過ごしていました。本当は、みんなと同じように学校に行って勉強をしたかったそうですが、体調のこともあって叶えることはできませんでした。
代わりに一人の時間は、外国映画や日本の大学生が題材となっているドラマを観ていました。そして、憧れの気持ちから「私もあんな風にキャンパスライフというものを送れたらいいな!」「あの国に行って、実際の街を歩くことができたらいいな!」など、自分が楽しくなるような妄想ばかりしていたそうです。

 

両親は病弱なわが子に対し、「健康が一番だから勉強なんかしなくていいよ!」といつも言い続けていました。ですが、ずっと学校に行くことができなかった分、心の底では「勉強がしたい!」と強く思っていた友人。親が仕事から戻ってくるまで、隠れて勉強をしていたのです。その後、心配する両親の反対を押し切って、大学に合格できるかもわからないのに、勇気を出して上京。当時CMで見たことがあった有名予備校に通い始めます。ずっと念願だった、「自分がやりたいだけ勉強をする」生活を始めたのです。
朝、早起きをして午前中の7時には予備校に行き、勉強を開始。夜の六時半まで、楽しみながら勉強を続けました。

 

午後7時半過ぎに予備校から自分の部屋に戻ると、一切勉強はしなかったそうです。好きな映画を観たり、お笑い番組を観たりして、自分で自分を楽しませてリラックスさせていたといいます。このメリハリが自分のメンタルには必要だと思っていたためだそうです。「あまり身体が強くないから、絶対徹夜してはいけない」と自分自身でわかっていたのです。

ちなみに、早起きをすると体内時計(=サーカディアンリズム)を司るメラトニンが分泌されます。自分を労わる生活リズムは、無意識のうちに体内時計も整えていたのです。

そして、友人はお風呂の中でも楽しい妄想を続けます。でまるで自己暗示をかけるように、
「私は、東京六大学(※)に絶対入る!」
「特に映画やドラマで観たようレンガ造りの大学に通うんだぞ!」
と毎晩イメージし続けたのです。

※ 東京大学、早稲田大学、慶應大学、立教大学、明治大学、法政大学

 

 

自分の「好き」は、努力を後押ししてくれる効果も

しかし、現実は甘くはありません。その友人の予備校クラスには、地元にいたときは聞いたこともなかった、有名私立高校や有名進学公立校の卒業生がたくさんいたのです。ですが幸いなことに?、予備校のクラスメイトたちの出身高校がどれほど高偏差値なのかさえ理解できていませんでした。だからこそ悲観的になることなく、「楽しい妄想」を毎日し続け、学校に通えなかった時期に、したくてもできなかった勉強を嬉々として続けることができたのです。

そして、ずっと本が好きだった友人は、地元にはなかった本がずらりと並ぶ大型本屋に足繁く通いました。ずっとしてきた読書体験が功を奏して、国語力がどんどん身についていったといいます。
読書以外にも、自宅静養中に好きになった外国映画と洋楽。そのおかげで、英語を学ぶことが楽しくて仕方ありませんでした。英文法は苦手でしたが、「いつかあの国に行ってみたい!」という楽しい妄想があったから頑張れたそうです。

 

▶こちらも読む▶『今、「希望通りの人生」になっていない人。幸福感に満ちた毎日にするために、試してほしいたった1つのコト』では、友人が1年間かけて挑んだ「楽しい妄想」が後押しした受験生活。受験校選びにも、自身が幸せな人生を保つための彼女なりのこだわりが発揮されます。よくある選び方とはひと味違う選択基準とは?

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