実は標準体重はあてにならない!40代ダイエットの決め手は「3大習慣」

 

ダイエットを意識している方なら「標準体重」という言葉を聞いたことがあると思います。肥満傾向にある方は健康診断などでもとくに注意されますよね。診断結果では、「やせ気味」「普通」「肥満気味」などの表示を見かけます。しかし、あなたがもし「普通」(標準体重)内だったとして、本当に安心できますか?

 

40代ダイエットは、何を基準にすればいいの?

 

「標準体重」というけれど、この基準ってどうやって決められているのでしょうか。実は、その身長において一番病気になりにくい低い体重、という考えで決められたもののようです。つまり、人間ドック受診者や生命保険加入者など数多くの調査をもとにつくられているのです。ということは、標準体重を決める対象者は少なくとも20代、30代ではなく、40代以降の方たちが多いということが考えられますね。言葉が悪いかもしれませんが脂肪がつきやすい年代の人たちの調査をもとに考えられた標準体重は果たして参考にしていいのでしょうか、という疑問がわいてきます。

そこで今回は、「何を基準にしてダイエットをすればいいのか」を考えていきます。

 

「標準体重」はあてにできるのか?

 

標準体重を考える上で、世界共通の物差しとして「BMI(体格指数)」があります。BMIは、健康づくりにおいて肥満度の判定に使用される計算式で、体重を身長の2乗で割った肥満度を示す体格指数のことです。

【BMI式:(Body Mass Index: 体重(キログラム)/身長(メートル)2)】

【関連リンク】
厚生労働省  e-ヘルスネット BMIについて

 

男女ともに標準とされる指数は22.0と言われていますが、これは肥満との関連が強い病気に最もかかりにくい数値とされているそうです。厚生労働省の資料によると、BMI25.0以上を肥満として、肥満度は4段階に分けられています。

また、厚生労働省では以下のような記載があります。

・肥満のタイプは「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪肥満型」に分けられ、前者の方が生活習慣病を発症するリスクが高くなります。

・「肥満」とは体重が多いだけでなく、体脂肪が過剰に蓄積した状態を言います。

【関連リンク】
厚生労働省  e-ヘルスネット 肥満と健康について

 

ダイエットでは「体格指数」より「体脂肪率」

 

上記で説明した標準とされるBMI指数22.0に合わせて体重を計算してみました。

例)身長158センチの女性の場合…

1.58×1.58×22=54.9キログラムが標準体重ということになりますが、いかがでしょうか。

「範囲内だから普通ね」「げっ。やっぱり肥満だわ」「この計算ってあてにならないよね」など人それぞれだと思います。ちなみに私の感覚はやや重めの体重になります。

健康診断でもこういった経験あると思いますが、肥満とは体重が重いという状態をいうのではないと思います。同じ体重でも脂肪の割合は人によって異なりますし、体重が重くても筋肉質の量も異なります。各個人の脂肪率を考えず、「体重」だけに問題を置いているのは不思議ですよね。

厚生労働省にも、BMIだけでは筋肉質なのか脂肪過多なのか区別ができません、と記載があります。まずは、近年普及している体脂肪計などを利用して、自分の体脂肪率の増減を把握してみるといいかもしれません。

 

40代ダイエットは「3大習慣」の見直しを

 

「健康診断で標準体重だったから安心…でも、他の内臓数値やウエストサイズはオーバー気味…。」

これではバランスが悪いですよね。いつか体調を崩してしまいそうです。健康診断や血液検査などのデータは今現在とこれまでのライフスタイルを見直すきっかけになるので、ぜひ受診して参考にしてほしいと思います。また、更年期かな、と思われる症状が出はじめる40代は、運動をしたり食事量を減らしたりと、単純に減らしたり増やしたりするだけではダメです。

 

体重を減らすことに集中する、など何かひとつだけのことに固執するのではなく、

①食習慣

②運動習慣

③生活習慣

これらの全体を見直しできる暮らしをしてみてください。自然と光が見えてくるはずです。大人の女性は生活習慣全体を包括的に改めることがダイエット成功の大前提となります。

 

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