「夫が怒るのは私のせい」モラハラ夫が理不尽に怒る「3つの心理」。妻が絶対服従するようになった原因とは?
両親の影響で自分に自信が持てず、人に嫌ということができない
幼い頃からSさんは、両親から「親の言うことは絶対だ」という教育を受けて育ちました。どんなに理不尽なことを言われても、親に逆らうことはできず、自分の意見を飲み込むのが癖になっていました。親に怒られないようにするためには自分の意見を持たないこと、それが自分を守る唯一の手段として成長してきたのです。
その影響は大人になってからも続きました。結婚後、夫から暴言を浴びせられる日々が続く中でも、Sさんは自分が悪いのだと思い込んでいました。彼女の心には、幼少期から植え付けられた「絶対的な服従」が深く刻み込まれていたのです。
Sさんは、夫に一度も自分の意見を主張することなく、ただ夫の言葉に従い続けました。しかし、心の奥底では、違和感と苦しみが日に日に積もっていくのを感じていました。
Sさんは親の影響で自己肯定感が全くない状態でした。Sさんの両親に限らず、自分の子供に教育だからと言って大人同士ではとても言えないような罵詈雑言を、平気で浴びせる親が多くいます。「子どものため」「しつけのため」と子供に対して発せられる、
「普通の子はできるのにあなたは何度言ってもできないのはおかしい」
「他の子はできるのに、ちゃんとやらなきゃダメでしょ」
「なんでこんな子に育ってしまったのか」
「本当にあなたはだらしがない」
などの言葉は、親から子供に対するハラスメントになります。
子供の心はとても傷つきやすいものです。そして大人の言葉の影響で、自分に自信を持つことができなくなり自己肯定感の低い人になってしまうのです。
Sさんはこんな言葉を言われ続けたため、いつも自分が悪い、自分は価値がないと思い込んでいました。
なんとなく夫のいうことがおかしいと気づき始めた
「夫は私に対して、機嫌のいい時はとても優しい人なのです。でもいざ機嫌が悪くなるといつも、私の電話やLINEをブロックし、私を不安に陥れます。
その機嫌が悪くなる原因と言っても、夫が買い物に行くぞと言ったことに対して『今日は疲れているから家にいたい』と、私が夫の言うことに対してYESと言わなかっただけなのです。
ですからどんなに疲れていても、他に用事があっても、夫の言うことに対しては全てYESと言わないといけないのです。
でも機嫌が悪くなるのはそれだけではありません。夫が私に話しかけようとした時に、電話がかかってきて対応していた、それだけで「俺の大切な時間を奪った」と怒り出します。
友達から久々に電話で話をする時があったのですが「夫が来たから電話を切るね」と言っことで、「Sちゃん、なんでそんなに旦那さんに気を使うの? 電話をすることはSちゃんの自由だよ」と言われたことで自分の環境はおかしいと思うきっかけになりました。」
モラハラ夫が自分の言うことを聞かない妻に対して怒り出すのは、3つの心理的要因があります。
1. モラハラ夫は支配欲が強く、自分の思い通りに物事が進まないとストレスを感じます。
この支配欲は、自己肯定感の低さや過去のトラウマから来ていることが多く、妻をコントロールすることで自分が価値のある人間だと思い込むのです。
2.モラハラ夫は、妻が自分の指示に従わないことを、自分への挑戦や否定と感じるのです。
自分がバカにされていると感じることで、怒りや攻撃的な態度を妻に取ります。
3.モラハラ夫は他人の感情や視点に共感する能力が低く、思い通りにならないと怒りを感じます。
相手の立場に立って考えることが難しいため、自分の欲求が満たされないと怒り出すのです。
▶この記事のつづき【後編】を読む▶ 『「毒親育ち」だと、夫からも「モラハラ」されやすい? 最近まで、被害者という自覚がなかった「洗脳」の怖さ』 __▶▶▶▶▶
1 2
スポンサーリンク