「これも更年期の症状? それともただの肥満⁉」48歳から、とつぜん体重が増え始め気が付けば15㎏増。 原因は?

生理周期が乱れ始めた頃から太り始めて15㎏増!

現在53歳のヒデミさんが最初に更年期の体調変化を感じたのは、48歳のときでした。生理周期が乱れ始め、経血の頻度が数カ月に1度になりました。生理はこれ以上必要ないと思っていたヒデミさんにとって、生理の頻度が減ったことは、むしろうれしい変化でした。

 

ヒデミさんには、生理周期の乱れよりも気になる変化がありました。それは、体重の増加です。生活環境や食事の量が変わったわけでもないのに、月に1㎏くらいずつ体重が増え、1年半で15㎏太ってしまいました。若いころから高身長でスリムな体型だったヒデミさんの変化は、家族や友人が心配するほどでした。

 

「顔や首は細いまま、胸から下だけ太っていきました。特に、お腹まわり、ヒップ、太ももが集中的に太るため、急に重くなった体を支えるために、徐々に反り腰になっていきました」

 

急激な体重増加で反り腰のクセがついたヒデミさんは、ついに腰痛を発症してしまいました。当時はコンビニ店員として働いていて、品出しや荷物運びのたびに腰に激痛が走るようになったため、1日3回、痛み止めの薬を飲みながら働き続けました。

 

「コルセットを付けたかったのですが、座るたびにコルセットがお腹の肉に食い込んで痛いので、薬だけでなんとか頑張っていました」

 

 

ホルモン補充療法も漢方薬も合わない体。治療方法が分からないまま過ごす日々

身に覚えのない体重増加によって腰痛まで発症してしまったヒデミさんは、体重増加の原因を探るため、インターネットなどで調べてみました。そして、「更年期に体重が増えることがある」という情報を見つけました。

 

「生理周期が飛び飛びになった時期と重なったこともあり、更年期かなと思いました。母に聞いたところ、母も今の私と同じ年ごろで急激に太ったと言うので、ますます更年期の可能性を感じました」

 

ヒデミさんの家系は、母親、叔母、親戚の女性が更年期の症状に悩み、ホルモン補充療法をした経験があります。ですが、いずれも治療を始めた後で乳がんになってしまったことから、ヒデミさんはホルモン補充療法に消極的でした。代わりに、40代に入ったころから、予防のために市販の漢方薬を飲み始めました。ですが、これも体に合わず、気分が悪くなってしまうため中断しました。

 

更年期を疑ったヒデミさんは、自律神経失調症の定期健診で通院していた病院で、担当医に相談してみることにしました。

血液検査の結果、悪玉コレステロールの値が高いなどの注意項目はいくつか見られたものの、ホルモン値の著しい低下はありませんでした。医師からも「数値的には、更年期と関係があるとはいえない」と言われたヒデミさん。対策の方法が分からないまま、日々を過ごすしかありませんでした。

やがて世の中がコロナ禍となった2020年、ヒデミさんは49歳で閉経しました。そして、このころからヒデミさんの体に新たな異変が次々と起き始めました。

 

本記事では、ヒデミさんの急激な体重増加が更年期に関係しているのではないかという可能性と、ホルモン補充療法や漢方薬も合わずに、悩む日々をお伝えしました。

▶つづきの【後編】では、閉経後にヒデミさんを襲った新たに始まる更年期の症状についてお届けします。__▶▶▶▶▶

 

 


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