複雑な親心。「発達障害児と健常児、同じ対応はしてほしくない」小学校のサポートはありがたい、でも…
運動会で走りたくない長女。親のホンネは……
私もホンネを伝えよう!
「先生もご存知のとおり、長女はADHDと強迫性障害があるんです。親としては、苦手なことに目を背けないでほしいという気持ちはあるけれど、周りが応援することによってかえって本人にプレシャーをかけ負担があるようであれば、そっとしてあげてかまわないです。いつもお気遣いありがとうございます」
……ちょっと周りくどいかな?
要は、少し声かけをしてもらって、それでも本人の意思が固ければほっておいてくれた方がいい。と伝わっていたら嬉しい!
イレギュラー対応してくれた担任の先生
いよいよ運動会当日。玉入れやダンス競技などは難なく終え、いよいよ心配していた徒競走に。
何やら長女の隣で担任が声掛けをしている。ちょっとその場を離れては、また長女のもとに戻ってくる。気にしてくれているんだなぁ。
そろそろ長女が走る番。あれ?いまだに先生が隣にいるんだけど.……。
よーいドン!なんと担任の先生が、長女の手を引いて一生懸命走っているのです。しかも、先生の方がリード、長女が若干引きずられるような形でゴールイン。
周りからは「頑張れー!」という応援から「あらあら、一年生だもんね」とか、いろんな言葉が聞こえてきたけど、私はどんな状況でも走り抜いた長女に心配を抱きながらも感心!
運動会後もまた騒動!?その原因は……
無事に運動会を終えて、これでひとつの悩みのタネも解消されたなぁなんて落ちついたいたところ、またもや学校からの電話。次はどうした!?
「運動会では一緒に走るかたちをとってしまってごめんなさい。運動会後の学年会議で“教師と走ることは本当に子どものためになるのだろうか”という話になっていて……」
なんと、また学年会議に話があがっている。しかも、担任の先生が悪者になってる!?
「先生が謝ることなんてひとつもないです!十分過ぎる対応でした。一緒に走ってくださってありがとうございます」
そう御礼を伝えたものの、ほかの先生方に強く指摘されたからか、いまだ不安が残っている様子でした。
長女が通っていた小学校は、よく気がついてくれて手厚いサポートをしてくれる。でも、特性のある子どもに対して求めすぎることもあるんじゃないかな、なんて。
発達障害を言い訳にしすぎることもよくないとは思うけれど……。
私は、発達障害をもつ子どもに対して健常児と同様の期待をしてはいけない、そうすることで大人も子どもも、がんじがらめになるんじゃないかなと思っています。
我が家は、東京の狭い家で発達障害児と健常児を合わせて4人の子どもがいるという濃厚な(!?)環境。良くも悪くもその違いを目の当たりにすることは多々!その度に、なんとも言えない気持ちになるんです。
言葉が適切ではないかもしれないけれど、正直なところ、長男の子育てはイージーモード。長女の子育ては、ハードモードという感じ。
もちろん、長女のことを諦めているわけではなく!あくまでも「できることを少しずつ」がいいなって。かといって、学校に対しても決して特別扱いをしてほしいわけでもない。……複雑な親心があるんです。
【編集部より】
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