おひとりさま上等! ミシュランが認めた、香港のお得でおいしい店3選

前回の台湾に続き、今回は香港のひとりご飯推奨店をご紹介しましょう。香港も多彩なジャンルの料理が楽しめる場所ですが、今回は、ひとりでも気兼ねなく楽しむことができ、また、ミシュランガイドに掲載があった店にしぼりました。

ミシュランというと、「え、お高いの?」と思われるかもしれませんが、「ミシュランガイド」には、ミシュラン調査員おすすめのコストパフォーマンスが高いレストランに与えられる「ビブグルマン」部門というものがあります(日本の場合、5,000円以下、香港の場合は、300HKD以下で楽しめるレストランが対象)。また、2016年度版の「ミシュランガイド香港・マカオ」には、世界初の新カテゴリーとして、 10~20 HKDで楽しめる「ストリートフード」部門が新設されました。

もちろん星付レストランもいいけれど、お財布にやさしいのもうれしいですよね。というわけで、「ビブグルマン」部門、「ストリートフード」部門に掲載されたお店のなかから、個人的に再訪したい3店をピックアップしました。

歯ごたえたっぷりの香港ヌードルが楽しめる老舗

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香港の下町・深水埗(シャムスイポー)にある麺専門店「劉森記麺家」は、「ビブグルマン」部門掲載店。麺も具もスープもすべて自家製で作っている同店は、地元の有名店。いつ行っても混雑していますが、そのぶん丸テーブルに相席が基本。ひとりでも気兼ねなく、というか、ひとりのほうがスムーズに入れちゃう可能性大です。しっかりコシがある麺は、聞けば、粉にアヒルの卵を混ぜているのだそう。看板商品は、スープなしの香港ヌードルに、乾燥させたエビの卵を振りかけのように振りかけた「蝦子撈麺」(35HKD)。乾燥した卵のぷちぷちとした食感は、香ばしく、風味豊か。歯ごたえのある麺と良く合い、セットになっている特製スープとも相性抜群です。
2そのほか、牛筋の入った「牛腩牛筋麵」、大ぶりのエビのワンタン麺「鮮蝦雲吞麺」も人気高し。とにかく麺類の多彩さにも驚いてください! 各テーブルに置かれている「大根の酢漬け」も同店の隠れた名物。箸が止まりません!

劉森記麺家(Lau Sum Kee Noodle)
深水埗桂林街48號地下

おいしく、がっつりイソフラボンを摂取できる豆腐専門店

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「公和荳品廠」は、1893年から続く豆腐の老舗。こちらは、「ストリートフード」部門掲載店で、イソフラボンという単語に、心ときめく世代にぜひおすすめしたい1軒です。いちばん人気は、豆乳やジンジャーシロップとあわせた「豆腐花」(8HKD)。テーブルの上にある砂糖(黄糖)をお好みでかけていただくのがおすすめ。
3「揚げ豆腐」など、おかずメニューもあったり、甘いものが食べたいときはもちろん、軽く食事をしたいときにも重宝します。出来立ての「豆乳」もいただけます。店内には、日本語が堪能というオーナーの娘さんによる、日本語のメニューも。店頭で販売している乾燥した湯葉は、お土産にもなります。

公和荳品廠(Kung Wo Tofu)
深水埗北河街118號地下

香港B級グルメの王様「腸粉」を食べるならこちら!

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香港人を代表するB級グルメ「腸粉」(チョウフン)。米粉を水で溶かし、薄く延ばして蒸した後、丸めて棒状のヌードルにしたもので、その上にタレをかけていただきます。韓国でいう「トッポキ」、日本でいうと、「たこ焼き」とか、「もんじゃ焼き」のようなもの? とにかく、香港の至るところで食べることができる、ザ・ストリートフードです。というわけで、正直、あまり心ひかれるメニューではなかったのですが(見た目もフォトジェニックじゃないでしょう?)、ミシュランの「ストリートフード」部門にも掲載され、また口コミの評判も高いので行ってきたのが、「合益泰小食」です。
6同店の「腸粉」(12HKD)は、チリソースや白ゴマ、醤油ベースのソースをかけていただきます。つるんとした食感の「腸粉」に、ソースが絶妙にからみ、「とりあえず一口食べてみるか」的な気持ちだったのに、もう一口、もう一口と後を引き、あっという間に完食。本当に素朴な味わいなのですが、「なにか入ってるんじゃないの?」と疑いたくなるほど、癖になるおいしさです。と、書いていたらまた食べたくなっちゃいました。看板商品は「腸粉」ですが、シュウマイやお粥などの軽食もいただけます。

合益泰少食(Hop Yik Tai)
深水埗桂林街121號地下

※1 HKD =約13円(2016年8月現在)。記事中の価格・情報も2016年8月現在のもの

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