身近な人が「もしかしてモラハラされてる?」と感じた場合の、「心を支えるためにできること」と5つの効能
味方がいることでモラハラ被害者の心の支えになる
『娘は、「夫はいつか変わってくれる」と信じているのです。その希望にすがりつきながら、日々を耐え忍んでいるのですが、母親からすれば、それはもはや「洗脳」としか思えません。現実を見れば、夫の態度が変わる兆しなど見えないし、モラハラの行動は日を追うごとにエスカレートしているように感じるのです。ついに私は泣きながら娘に「Kちゃんが辛い思いをするのはもう見たくないの。何も気にしないで離婚して。」と娘に懇願したのです。
娘は「お母さん、心配かけてごめんね。でも私はお母さんが私の気持ちをわかってくれるし、こうやって避難でき安心できる実家もあるの。だからもう少しだけ夫と向き合っていきたい。お母さんの存在があるから頑張れるの。ありがとう。」というのです。
娘は娘なりに一生懸命考えているのですよね。私が強制的に動いても、娘が反感を思えるだけなので、今は娘の気持ちを1番に尊重したいと思っています』
モラハラ被害者は自分の気持ちを話すことができる場所があり、理解してもらうことで心が救われます。
人に相談したのに「あんなにいい人がそんなことするはずないじゃない。」「あなたが悪いんじゃないの?」と言われることで「もう誰にもいうことができない」と心を閉ざしてしまうのです。
このKさんのお母様のように、「いつでも帰っておいで」「離婚していいから」と娘の気持ちを理解することでKさんは救われています。
モラハラ被害者が「自分の気持ちを聞いてくれ、わかってくれる人」に救われるのは、以下の理由になります。
1. モラハラ被害者は、孤立し、誰にも自分の苦しみを理解してもらえないと感じています。加害者は被害者に「自分が悪い」と思わせたり、感情を無視したりするのは日常茶飯事です。その中で、誰かが話を聞き、気持ちに共感してくれることで、孤独感から解放され、「一人ではない」という安心感が得られます。
2.モラハラのせいで自己否定を繰り返し、「自分が全て悪いんだ」と思い込んでしまいます。しかし、誰かが「あなたは悪くない」と肯定してくれることで、自己の感情を肯定し、自分の価値を再確認することができます。
3.モラハラ環境の中で、被害者が感情を自由に表現することが難しいので、自分の感情を抑え込み、怒りや悲しみを表現できません。そんな中でも安心して気持ちを話し、共感してもらえる場所があることで救われています。
4. 自分の気持ちを受け止めてくれる人がいることで、心に余裕や安心感が生まれます。この安心感が被害者にとって「自分も行動していい」「助けを求めていい」という勇気を与え、次のステップ(モラハラからの脱却、サポートの求め方など)へ進む勇気を持てるのです。
モラハラ被害者は、自分の気持ちを話しても「そんなの普通でしょ」「どこの家だってそうよ」などと、否定をされることでもう誰も私の気持ちを理解してくれないと孤立化してしまうのです。モラハラのご相談を受けた時には、その人の気持ちの寄り添い話を聞くことをしてください。結論を出す必要はないのです。信頼できる人に気持ちを受け止めてもらうことは、心の癒しと再び前を向くための大切な一歩になります。
Kさんは母親のサポートと応援があったことで、夫の言葉に左右されなくなり夫を怖がることなく反論するようになりました。モラハ夫も妻が変わったことで、モラハラのパワーが落ちて、今は一時期よりも落ち着いた関係になっているそうです。
もしも母が強制的な行動に出たり、洗脳されたりしている場合、娘は母に拒否感を持ちますが、常に寄り添うことで娘も自信がつき良い方向に向かった一例です。
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