防災は「フェーズフリー」を意識して備えたい。ふだんのバッグが、災害時は「変身」して別の使い道ができる!
フェーズフリーグッズとは?
「フェーズフリー」のフェーズとは「Phase=時間」を指しており、フェーズフリーは日常時と非常時の2つのフェーズをまたいで使えるという意味合いがあります。
防災グッズの中には、日常でも非常時でも両方に使うことができるものがあります。例えばモバイルバッテリーや蓄光LED電球、缶詰やレトルト食品など。
緊急事態に備えて生活することはもちろん大事ですが、常に災害を想定して生活するのは現実的にはなかなかむずかしいものです。
フェーズフリーであれば、日常で使いながら賢く備えることができるので、理想的です。
一般社団法人フェーズフリー協会が認証する制度によって認証がされた中から備えるべきものを探してみるのも良さそうです。
※出典:一般社団法人フェーズフリー協会サイトより
「フェーズフリー」な防災に役立つグッズ
普段から備えておきたいフェーズフリーな、防災に役立つグッズをご紹介します。
●水がくめる!? heart bridge(ハートブリッヂ)「バケツにもなる撥水バッグ」
普段はバッグとして使えますが、撥水性に優れているので、いざというとき、水をためたり運んだりできるのが特徴です。
バッグを発売している三和製作所の杉本萌さんにお話をお伺いしました。
「普段はサブバッグとして使えますし、濡れた傘や雨具入れとしても役立ちます。被災時には水を運搬する非常用バケツになります。容量は生活用水6Lです。
nano-Wing®という撥水機能のある生地を使い、日常、非日常を問わず使える防災バッグが作れないか?と考えたのが始まりです。しかし商品づくりは試行錯誤の連続でした。一重の生地では水が垂れるため、二重三重にしてみましたが、3L程度なら大丈夫なのに、6Lまで増やすと水圧で垂れてしまいます。そこで縫い目をどんどん減らしていって、何度も何度も実験を繰り返し、ついに一枚布を織り込むことに成功。やっと誕生したのが、このバケツにもなる撥水バッグです」
そんな努力のおかげもあり、現在ではさまざまな場所で取り扱われています。
本商品に注目し、自店舗で販売するアスクルのマーチャンダイジング本部の小川圭介さんは、
「撥水、撥油性に優れ、汚れにくく、染み込んだ汚れは洗濯で落としやすいのも特徴です。使わないときはコンパクトに収納しておけるので、持ち歩き用のサブバッグとしてもおすすめです」
とフェーズフリーに適しているとおっしゃいます。
バッグに水を入れて運搬するのはなかなか想像がつきにくいことですが、試しに庭仕事やアウトドアときなどに大量の水を運搬してみるのもいいかもしれません。災害時にはきっとスムーズにバケツ代わりに利用できるでしょう。
ここまでの前編記事ではフェーズフリーの考え方と、一つ目の使いながら備えられるバッグをご紹介しました。後編記事では残りの2商品をご紹介します。
つづき>>>防災は「フェーズフリー」を意識して備えたい。災害時、意外なものが普段通りに使えなくなる!?【防災アイテム2選】
【編集部より】
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