【2024年版】原因不明の「円形脱毛症」。髪だけでなく「まつ毛やまゆ毛が抜ける」ことも【専門医監修】
円形脱毛症とは? 全身の体毛が抜けてしまうことも
円形脱毛症は、頭髪などに”円形の脱毛斑(脱毛がみられる部位)”ができる病気です。「10円ハゲ」をイメージする方が多いでしょうが、小さな脱毛斑だけが円形脱毛症ではありません。小型の脱毛斑が1個だけの「単発型」から、頭髪全体あるいは全身の毛が脱落してしまう「汎発型」までさまざまなタイプがあり、脱毛斑の数、範囲、形態などによって分類されています。
【分類】
●単発型:脱毛斑が単発のもの
●多発型:複数の脱毛斑を認めるもの
●全頭型:脱毛の範囲が全頭部に拡大したもの
●汎発型:全頭部の脱毛に加え、まゆ毛やまつ毛を含めた全身に脱毛が拡大するもの
●蛇行型:頭髪の生え際が帯状に脱毛するもの
●逆蛇行型:側頭部と後頭部を避け、前頭部と頭頂部に帯状に蛇行型と逆のパターンに脱毛するもの
●びまん型:境界明瞭な脱毛斑がなく、頭部の全体が脱毛するもの
【重症度】
重症度を表す指標として,アメリカの円形脱毛症評価ガイドラインでは、頭部全体の面積に占める脱毛巣面積の割合(S)と,頭部以外の脱毛の程度(B)によって重症度を決定しています。S2 以上を重症症例としています。
S0:脱毛がみられない
S1:脱毛巣が頭部全体の 25%未満
S2:脱毛巣が 25~49%
S3:脱毛巣が 50~74%
S4:脱毛巣が 75~99%
S5:100%(全頭)脱毛
ほかにも、JAK 阻害薬など全身投与の薬剤に関する臨床試験では、SALT スコア50 以上(頭髪の脱毛面積の割合:0は脱毛なし、100は全脱毛)を重症の基準として使用しています。
脱毛症の重症度は、脱毛面積だけで規定されるものではなく、患者に与える心理的影響、まゆ毛やまつ毛など頭髪以外の脱毛症状の有無、症状の進行の早さなどさまざなな因子の影響を受けます。
>円形脱毛症の原因は? ストレス?
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