夫より収入も貯金も多い、42歳の妻。共働きで離婚をするとき、「財産分与の話し合い」の前に知っておきたい3つのこと
法務省が公表している「財産分与を中心とした離婚に関する実態についての調査・分析業務報告書(令和3年)」によると離婚をするにあたり、財産分与の取り決めをした夫婦は全体の37%に過ぎません。残りの62%は夫婦の財産について何も決めないまま、離婚しているのは現実です。
前編では今回の相談者・心菜さんが夫の羽振りの良さに悩まされていました。例えば、日常生活に不便なスポーツカーをフルローンで購入したり、年末年始のハイシーズンに友達をグアムへ旅行に行ったり、後輩全員分の飲み会の料金を払ったり…心菜さんは我慢の限界を超え、ついに離婚を切り出したのですが、夫はあっさりと承諾したのです。心菜さんが筆者の事務所へ相談しに来たのは離婚が決定的になったタイミングでした。
☆今回の相談者
<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:福原英一(34歳)→会社員(年収500万円。貯金不明)
妻:福原心菜(42歳)→会社員(年収600万円。貯金1,100万円)
◀この記事の【前編】『「私が貯めた1000万、夫になんて分けたくない!」42歳の妻が、浪費家の夫と離婚。損をしないために知っておきたいこと【共働き夫婦の財産分与】』を読む__◀◀◀◀◀
【行政書士がみた、夫婦問題と危機管理 ♯3】後編
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