「私の体調不良の原因は、夫だったんだ!」モラハラ夫の言葉や態度で、具合が悪くなる「夫原病」に悩む妻たち
友人に言われてやっと自分が悪くないと気がつく
Mさんは久々に夫の許可をもらい、学生時代からの友人に会った時、友人はMさんの顔を見て驚きました。学生時代はいつも元気で笑顔いっぱいだったMさんが、睡眠不足のせいでクマがひどく、正気のない表情だったからです。友人に夫といると具合が悪くなると打ち明けると、「Mちゃん、それは病気よ。『夫原病』って聞いたことある?モラハラが原因で妻が心身に不調をきたすことがあるって、最近よく聞くよ。そんな状態になるまで頑張りすぎてきたんだよ」と教えてくれました。
『夫原病、その言葉を聞いて私はすべて腑に落ちました。自分が夫が原因で病気になっているなんて考えてもいませんでした。自分が甘えているから、自分の心が弱いからこうなったのではないかと感じていたのです。でも友人は「Mちゃんは、責任感がすごく強いから『自分が悪いのではないか』って自分を責めてたでしょ。でもMちゃんは何も悪くないんだよ。ご主人の言葉や態度、モラハラが原因なんだから」
私は悪くない、頑張りすぎだと友人に言われて初めてほっとでき、全身の力が抜けていった気がしました。』
夫原病になる妻は、夫の不満、暴言、などは自分の家事能力がないことが原因と、全て自分のせいだと思い込んでしまいます。
夫に責められ続ける日々の中で、自分が至らないせいで夫がイライラしているのだと感じ、自分を責め続けてしまう癖がついてしまっているのです。自己肯定感が低い人は、他者の意見や態度に敏感なので、機嫌が悪い人がいると自分に責任があると考えてしまう傾向があります。モラハラ夫の理不尽な怒りまで「私のせいで怒らせてしまったのかもしれない」と思い込んでしまうのです。
昔から自分よりも他人の気持ちを優先するタイプの人や、周囲の空気を読むことを重視する人も、他人の行動に対して「自分が悪かったのではないか」と考えてしまいがちなので、モラハラ夫と暮らすと夫原病になる可能性があります。
夫がいない夜ぐっすりと眠れる安心感を感じて
ある日、夫が出張で一晩家を空ける日がありました。Mさんは久しぶりに心からリラックスし、ぐっすりと眠ることができたのです。翌朝、目が覚めた時、とても体が軽く感じて驚いたそうです。
『こんなに気持ちのいい朝は久々でした。夫がいなければ自分は安らげるんだとはっきりとわかったのです。その日をきっかけに、自分の心と体を守るため夫と離婚をする覚悟を決めました。
あれだけ夫が怖かったのに、何故か夫と離婚するなんて考えもしなかったのです。でもこのまま夫と暮らしていては自分は幸せになれないとやっと気がついたのです。私は自分自身を大切にして生きていきたいと心から思いました。私は未来の自分のために、少しずつ行動を起こすと心に決めたのです。するとその日をきっかけに私の手の震えは、少しずつ収まり始めていきました。』
モラハラを受け続けると、自分が大切にされていないことも普通になり、自分の価値がわからなくなり、自分で自分を責めるようになってしまいます。でも、自分の人生を大切にするために、すぐに離婚を決められない方も、自分の好きな趣味やリラックスできる時間を作り、少しずつ自分を労わる習慣を身につけましょう。
そして可能であれば、少しずつでも収入を得る手段を見つけることで、夫に依存しない生活基盤を作っていけます。経済的に自立できると、夫から離れる勇気も芽生え、精神的な安心感も得られるようになります。
モラハラに悩む方は、あなた一人ではありません。あなたの価値は無限大です。あなたは決して悪くありません。
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