酔って寝ていたら、上司が覆いかぶさってきて…。「信頼していた人に襲われた」事実が私に残した大きな傷は(後編)
広告代理店のコピーライター・悦子さん(仮名:45歳)は、元同僚で同業他社で働く勇さん(仮名:47歳)と結婚して15年。14歳の女の子と9歳の男の子の母親ですが、およそ13年前に、自らの意思に反して会社の上司と性的関係を持ったことがトラウマになっているそうです。
前半では、子どもが生まれたのに全く頼りにならない夫と、ワンオペ育児に疲弊した悦子さんが、愚痴を聞いてくれる男性上司と親しくなったエピソードを紹介しました。この記事は【後編】です。
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飲み会で上司と2人きりに
「近くには頼れる親も親戚もいない状態で、ワンオペ育児をこなしつつ仕事をする。仕事は生きがいなので休業はしたくないのに、心身は疲弊しきっている。そんな状態の私のために、区の支援員とコンタクトをとって訪問予約をしてくれたり、シッターを予約してくれる『頼れる兄貴的存在』の藤原さんに、いつの間にか心酔していきました」
藤原さんに異性としての興味はないものの、「本当に尊敬しかないです」「趣味もかっこいいです」「理想の男性像です」など、勘違いされかねないLINEを送っていたという悦子さん。
また、勇さんが海外赴任中は、月に数日、悦子さんの実家の母親が泊まりがけで子どもの面倒を見てくれていました。
「親子で娘をファミレスやデパートに連れ出すこともありましたが、母は主に私の息抜きのために来てくれていました。その日は母に娘を任せて、上司の藤原さんを含めた男性2人女性2人で鉄板焼屋に忘年会に行きました。1人の女性は一次会で帰ってしまい、もう1人の男性は奥様が車で迎えに来ました」
はからずも、藤原さんと2人きりになってしまった悦子さん。
「私は、藤原さんが車で家まで送ると言ってくれていたので、安心して飲んで、『勇ほんとはやくかえってこーい』『うちの上層部は、確認不足を部下のせいにする』なんて、くだを巻いていました」
そのまま泥酔した悦子さんは、藤原さんの車で帰ることに。
「今までも、何度か職場から家まで車で送ってもらったことがあったので、それほど大事になるとは思っていませんでした」
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