
「今、子どもの腸が危ない!」少ないと更年期症状が重くなる「エクオール」。若い女性の間で激減してます!【腸内細菌研究の第一人者・内藤裕二先生】後編
腸内環境は3才までの影響が大きい。今からでもライフスタイルを見直すべき
「腸内環境は、3歳ぐらいまでの家庭環境が影響しているといわれています。例えば、大都会で育ったか、牧場で育ったかとか。牧場で育つと結構いい菌が多いんです。家の中にペットがいた方がいいとか、兄弟は多い方がいいとか色々あります。あとはお母さんの愛情が多いと腸内環境がよくなるという研究もあります。
でも結論としては、親のせいというわけではなく、今の君らの食べ物であるとか、 ライフスタイルを見直す時期が来ているんだと思います。
特にゆうちゃみさんは絶対お酒を飲みすぎでないですか? 喫煙者がいる席で、一緒に飲み会をするのも腸内環境にはよくありません。ゆいちゃみさんは甘いものを食べすぎだと思います。砂糖は、少し食べれば満足する人と、どんどん食べたくなる人に分かれるんですね」と先生から厳しい指摘も。
内藤先生のお話を聞いたゆうちゃみさん、「ヤバ!その通りで、妹の方が砂糖(甘いもの)をとってて、私はアルコール!」と図星のようでした。
今の若い人は腸内環境が悪化している。急激に変わった食事のせい
「日本人の腸内環境が急激に悪化しているんです。余計なものを食べすぎているのは明らかで、動物性のたんぱく質や脂肪を好きになってしまってとりすぎているんです。ゆうちゃみさん、ゆいちゃみさん姉妹に限らず、今の若い人はみんな同じような状況だと思います。
腸内細菌が大豆製品を代謝して作るエクオールが今の女子大生は非常に少ないんです。小さい頃から大豆製品を食べてきていないんでしょうね。なにかとんでもない食習慣の変化が、この3、40年の間に起こっているんでしょうね。これまでは、日本古来の食習慣で、日本人の体質にあった腸内細菌がずっと引き継がれてきていたんですけど、やはり急に食習慣が変わったせいで、お腹自体もそれについていけてないんじゃないかと考えています」
【取材ご協力】
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内藤裕二先生
京都府立医科大学大学院教授(生体免疫栄養学)。1983年京都府立医科大学卒業、2001年米国ルイジアナ州立大学医学部客員教授、09年京都府立医科大学(消化器内科学)准教授などを経て21年から現職。日本酸化ストレス学会理事長、日本消化器免疫学会理事、日本抗加齢医学会理事、2025大阪・関西万博大阪パピリオンアドバイザー。専門は消化器病学、消化器内視鏡学、抗加齢学、腸内細菌叢。著書に「消化管(おなか)は泣いています」「人生を変える賢い腸のつくり方」など多数。京都府立医科大学における京丹後コホート研究の腸内細菌叢研究を担当。
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