「東大合格者」は「英検何級」を「いつ取った」のか。東大入試の点数との意外な相関関係とは
「下位に入ったら人生終わり」東大生が特別視する模試がある!?
同じ学部で、同じサークルに所属するAさんとBさんは、予備校からの知り合いだ。
その予備校の名は「鉄緑会」。
ぼくは授業を受けたことがないが、「鉄緑会」の生徒にのみ提供されるテキストや東大入試の模範答案は、他の予備校を凌駕している。
毎年東大に大量の生徒を入学させるような中高一貫校だと、「指定校」の制度があって、入塾テストが免除される。
ホームページを見ると、指定校として、開成、桜蔭、筑駒、麻布、海城、駒場東邦、筑附、豊島岡、女子学院、雙葉、渋幕、渋渋、早稲田、聖光、栄光が並んでいる。当然だが、中学受験の難関校ばかりである。
そんな「鉄緑会」には高校2年生が参加するクリスマス模試なるものがある。調べたところ、この模試の結果で高3のクラスが上位と下位に分かれ、下位の生徒は現役での合格率が低いと考えられている。
友人曰く「下位に入ったら人生終わり」らしい。そんなことねえだろ、と言ってやりたい。
その模試でAさんは2位だった。
Bさんは昨日そのことを褒めたのだった。彼らは3年生なので、21歳になる学年だ。高2は17歳。
4年も前の模試の結果をいまだに賞賛している。もう東大に入ったし、大学に入ってから成したすばらしい行動や結果があるはずだ。そのことを褒めずして、4年前の模試の順位を賞賛する。
「あなたは大学に入って何も結果を出していないわね」と言っているようなものだ。
「物理オリンピックで金メダル」とか「共通テストで全国1位だった」のような汎用性のある情報と違い、中高6年一貫校の生徒を対象とした東京大学受験指導専門塾「鉄緑会」のクリスマス模試で2位という情報は、一般に耳目を集めない。
社会に出てから彼らが同じ話をしないか心配である。
▶つづきの【後編】では、東大生「13人」に入試の点数を聞いたら…についてお届けします__▶▶▶▶▶
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