
ある日突然「髪が抜けたら」…女性型と男性型「脱毛症」はどう違う?脱毛に見舞われる「サイン」はある?【医師に聞く】#1
男性型脱毛症(AGA)とは?
CMなどでもよく耳にするAGA(androgenetic alopeciaの略)。「男性型脱毛症」のことで、壮年性脱毛、若ハゲ、薄毛とも呼ばれます。AGAの人は全国で1,260万人いると言われています。名前の通り、男性の前頭部と頭頂部の髪が薄くなります。
思春期以降にみられ、徐々に進行していきます。一度症状が出始めると年齢とともに薄毛が進行していきます。
男性型脱毛症(AGA)の原因
男性型脱毛症では、数年続くはずの成長期(毛が成長する時期)が極端に短くなってしまうことで十分に成長することができず、短く細い毛に変化すること(ミニチュア化)で薄毛になります。
発症原因のひとつは、男性ホルモン「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンに変換されて男性ホルモン感受性受容体に結合すること。また、遺伝も関係していると考えられます。生活習慣の乱れも影響します。
▶▶薄毛に悩む男性必見!「AGA」の最新治療法は? 次のページへ
※日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」に基づいた診療
※病院によって、治療法が異なることもあります
監修:東京医科大学病院皮膚科、ワタナベ皮膚科 入澤亮吉先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本性感染症学会認定医。日本皮膚科学会東京支部代議員、日本皮膚悪性腫瘍学会評議員、日本褥瘡学会評議員。1988年東京医科大学卒業。同大学病院皮膚科病棟医長を経て、2021年より東京医科大学病院皮膚科 講師。特定非営利活動法人 円形脱毛症の患者会 監事
【ヘアロス】
▶突然7つ出現した脱毛斑。頭皮注射40カ所、「かじられたアンパンマン」になった40代〈多発型円形脱毛症〉【専門医Q&A】
▶ある日突然「まつ毛がなくなった」らどうしますか?
▶「突然脱毛したらどうする?」大好きな帽子が「かぶらなければいけない」ものになった【専門医Q&A】
▶マナー警察のみなさん「アピアランスケア」のための帽子着用も「マナー違反」ですか?
▶「自分が壊れていく」2/3髪が抜けても「治療を止めた」理由【多発型円形脱毛症】
▶「いつまで治療を続ける?」根治はしない「円形脱毛症」。病院では聞けない「患者の悩み」を専門医に聞いた
▶ヘアロスに医療用帽子、ウィッグではなく「スカーフ」という選択肢
▶脱毛を「隠す」ためでなく「ファッションとして楽しむ」、地元産業もいかしスカーフブランド起業
▶〈乳がん〉「ホルモン治療」による脱毛、乳がん治療による「円形脱毛症」、がんサバイバーが語る円形脱毛症のつらさ
▶「乳がん」サバイバーで「脱毛」「円形脱毛症」経験者が選択したアピアランスケアは?
▶「脱毛したらカツラ」あなたなら被る?抗がん剤、脱毛症「ヘアロス」の選択肢【医療用ウィッグ】「アピアランスケア助成金」も
▶「脱毛した頭で美容院に行けますか?」髪がなくてもオシャレしたい。「病院ジプシー」から「美容院ジプシー」へ【専門医Q&A】
▶「こんなの私じゃない」…外見の変化による「生きづらさ」とがん患者の〈アピアランスケア〉
▶髪がなくても幸せになれる?「どうやって生きていけばいいの」ヘアロスに悩むすべての人へ
▶ハゲた?「ジョークだよ」「は?それ、髪ハラスメントです」ヘアロスへのいじり〈体験談〉
1 2
スポンサーリンク