「30分泣いて、残りの30分で母親の顔に戻って帰宅していました」乳がん当事者が「自分に必要だった」ウィッグを開発して起きたこと【乳がん体験談】#2
がん治療で脱毛してウィッグ使用。みずからウィッグ開発へ
乳房の全摘出手術のあと、⻑期間のホルモン治療もあって髪の毛が抜けてしまったといいます。
「髪の毛は5割くらい抜けましたね。ドクターにはほかの人より早く抜けたと言われました。とくにトップの分け目が薄くなり、円形脱毛症にもなりました。さまざまな医療用ウィッグを試しましたが、パッと見でもカツラとわかる見た目で、途方に暮れていました。
悩んだ末、⻑くお世話になっていた美容師に相談したところ、ネットで買った自分に合わないウィッグをなじませてくれたり、髪型の相談に乗ってくれて。大丈夫、かわいくできるよと言ってもらえたことで救われました」
高額な人毛ウィッグがもっと身近になるように、ウィッグでも髪型を楽しめるように、自分にできることはないのだろうか。この経験から、人毛100%の医療用ウィッグを開発・展開するように。
「病気が遺伝しているかもしれない娘のために、同じように悩んでいる仲間のために、利用者のことを第一に考えた医療用ウィッグを作りたいと思うようになりました。 ウィッグへの抵抗がない環境になってほしい。髪が抜けることへの恐怖や不安を取り除いて、安心して治療にのぞんでほしい。
ちょうど2020年にコロナ禍で職場は待機状態になり、これはチャンスだと考えて 。自分が理想とするウィッグ作りを検討しました。前職で知っていた中国の工場に直談判し、日本に流通している人毛ウィッグのサンプルを取り寄せました。
日本市場3000憶円と言われるウィッグの生産はほぼ中国。ウィッグにも種類があって、人毛100%のウィッグはナチュラルな見た目で、カラーやパーマもできて1〜2年使用できます。でも、流通している人毛ウィッグは10万円〜30万円と高額なんです。
安価なのは化繊100%の人工毛ウィッグ。ただ、人工毛ウィッグはあきらかにウィッグだとわかったり、静電気に弱くて毛先からチリチリになり、数ヶ月で消耗してしまうなどデメリットがあります。人毛と人工毛のミックスもありますが、こちらも高いんです」
>>人毛100%使用の医療用ウィッグを開発。ウィッグを快適に使えるサービスも提供
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