ギャンブル依存症の夫に振り回され、長男は不登校に…。普通の家族じゃなくてもいいから楽しく暮らしたいのに(後編)
発達障害と診断された夫。ギャンブル依存症の原因が分かってホッとしたのも束の間、医師からは思いもよらない一言が。遠藤さん(仮名)は、その後、ずっとモヤモヤした気持ちを引きずって生きてきました。
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さらなる苦悩。子どもたちも発達障害だなんて
パートナーが発達障害と診断されたら普通は「困った」と思うかも知れませんが、長年夫のギャンブル依存症に苦しんできた遠藤さんは、原因が分かって安堵しました。しかし、医師が口にしたのは、思いもよらない言葉でした。
「お子さんさんにいるよね。たぶん遺伝しているから検査した方がいい」
夫が発達障害と診断されたことで正直安堵したという遠藤さん。しかし医師のその言葉には驚いてしまったといいます。
「子どもたちも発達障害だなんて考えたこともありませんでした。夫の場合は、とにかくギャンブルの借金に困っていたので、『ああ、原因が分かってよかった』と思ったのですが、息子たちに遺伝することがあるとは驚きました」
当時、長男が6歳、双子が3歳。遠藤さんはまったく育児で困ったこともなく、むしろ育児を楽しんでいたといいます。ただ、双子には多動の特徴がありました。
「保育園に通う前、未就園児教室に通わせていたのですが、先生に、『ここでダンスしようね』と言われても、走り回り、テンションが上がりすぎて外に出て行ってしまうこともありました。でも、その時も、困るというより、『あ〜、楽しいんだな、かわいいな』と思っていました」
長男も、こだわりが強いことは知っていましたが、ランドセルの中をきれいに整理整頓したり、ノートをきれいに書いたりするなど、むしろ長所とも感じられるこだわりだったので、困ったなと思ったことはなかったそうです。
「長男に関しては、細かい子だなというだけでした」
そんな長男が、あるとき爆発して 次ページ
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