夫に「通帳を見せて」と言ったら激昂して…。「これが家庭のためなんだ」その言葉は本当?妻の決意は(後編)
妹からのストレートな指摘にハッとして
Yさんは妹に、自分の給与が自分で使えない状態、すべて夫が管理しているということを打ち明けました。すると妹は「お姉ちゃん、それおかしいよ!自分が稼いだお金なのに、なんでお姉ちゃんが使えないの?それって夫婦の関係として不平等すぎない?」と言ったそうです。
その一言にYさんはハッとしました。それまで、夫に家計を任せることが「家庭を守るための自然な形」と思い込んでいました。しかし、妹の言葉を受けて、自分の生活がどれほど制限されているのか、どれほど夫に依存しているのかを初めて考えるきっかけになったのです。
妹から言われた言葉が頭の中をぐるぐると巡り、やっとYさんは今の状況がおかしいことだと思えました。
- 「どうして私の給与なのに、私が自由に使えないんだろう?」
- 「家族のお金がいくらあるのかも知らされないって、これって普通なのかな?」
- 「夫に任せるのが正しいと思っていたけど、それで私は幸せになれているの?」
これまで、「夫は家庭のために頑張っているのだから」と、自分を納得させていました。でも、妹からの「おかしい」という指摘で、Yさんの中にあった疑問や不満が一気に表面化したのです。
「夫は”家族のお金”と言いますが、私は夫の給与がいくらで、どこの口座に振り込まれているのかも知らない。そして私の給与が本当にちゃんと運用されているのかも知らなかったのです」
Yさんが夫に「あなたの給与明細や今まで貯めている通帳全て見せてほしい」と言ったところ、夫は激昂したといいます。
「家計は俺がちゃんとやってるじゃないか。お前に任せたら無駄遣いされるだけだろ?信頼してるなら、任せればいい」
その言葉を言われると思っていたYさんは、冷静に返しました。
「信頼の問題じゃないわ。私たちは夫婦でしょ?お互いが家計の状況を知っているべきよ。それに、私の給与も私が管理するべきだと思う」
夫はさらに言い訳を重ねますが、Yさんの態度は揺るぎませんでした。
「今までの私は、自分の違和感に目をつぶっていた。でも、もうこれ以上自分を無視することはできない」
とYさんは心の中でつぶやきました。
いよいよ対決。経済的DVをする夫の「言い訳」とは 次ページ
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