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浮気夫に振り回されず「自分の人生をちゃんとしないと」。妻を目覚めさせた夫の言葉とは(後編)
関東地方在住の花田光さん(仮名)とまりこさん(仮名)。夫が結婚前から100人を超える女性と浮気を繰り返していたことが発覚し、まりこさんは実家に帰りました。当時、赤ちゃんが産まれたばかりでしたが、まりこさんは毎日お母さんと話し合い、思考を整理しました。その結果まりこさんが目指したのは、夫婦の再構築ではなく自分自身の人生の再構築でした。
<<この記事の前編:100人以上の女性と関係していた夫と、それでも離婚しなかった理由とは
不倫相手は100人以上、大学の准教授もいた
夫の不倫相手は100人以上。アプリで出会った人と不倫するのですから、相手には困りません。相手の連絡先は分かっていましたが、まりこさんは彼女たちに慰謝料を請求しませんでした。
「相手の一人は大学の准教授でした。勤務先もはっきりしていたし、LINEのやり取りもかなり恥ずかしい内容で、その気になれば慰謝料を取れたと思います。
彼女には夫のLINEから、『妻です。夫と不倫していたんですね。弁護士を通じて、夫とは二度と会わないでください。弁護士から誓約書をお送りします』と、メッセージを送りました。その人は立場のある人なので困ったのでしょう。後日、私宛に彼女の弁護士から、夫とは二度と会わない、不倫のことは口外しないでほしいという書類が送られてきました。夫と別れてくれたらいいので、その書面にサインしました。
彼女を含め、他の誰にも慰謝料は請求しませんでした。弁護士に相談したのですが、あまりにも慰謝料の額が少なくて、時間とお金をかけるだけ無駄だと思いました。それよりも、夫に償ってもらったほうが良かったのです。看護大学に行って看護師になると決めた私。大学を出て看護師の資格を取れば将来役に立ちますし、払ってもらうには金額としても満足のいくものでした」
夫と別居している時、毎日ノートに将来どうしたいのか書き出して、戦略的な再構築について考えたまりこさん。最も彼女らしい決断をしたのです。
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