レンチンして冷蔵庫に入れるだけ!深夜も罪悪感ゼロの「もやしレモン」4レシピ
レモンといえばソーダやムースなど夏の食べ物という印象ですが、じつは国産レモンの旬は11月から2月ごろの秋冬。輸入品が1年中スーパーに並んでいるので気づきにくいですが、みかんやゆずと同じ頃にピークを迎えているのです。
数年前、レモンを塩に漬けて発酵させる「塩レモン」が万能調味料として大流行しましたが、この2年はレモンそのものの味が再ヒットしています。「瀬戸内れもん」のスナックや調味料を見かける機会も増えました。
そんなレモンの次なるブームが「もやし」らしい?
もやし1袋買っても食べ切れる!
糖質制限を手がける管理栄養士の大柳珠美さんによれば、いまのおすすめは「もやしレモン」なのだそう。
ポイントは、一般的な緑豆もやしでは無く、大豆を発芽させた大豆もやしを使うこと。大豆もやしに白だしをかけ、レモンを合わせれば完成!
大豆もやしとレモンの組み合わせは味や風味だけでなく、栄養素の点からも良相性。また、大豆もやしにレモンをかけることにより、保存性が高まるとも言われています。通常購入から 1 日くらいしか持たないもやしですが、『もやしレモン』にすれば、3 日間は保存が可能です。おかずやおつまみとしてそのまま食べても、料理の中に加えても美味しく食べることができます。
ダイエットと疲労にも
このもやしレモン、食べておいしいだけでなく、健康への効果も期待できるといいます。たとえば夜遅くの夜食にも罪悪感がなさそう。
「大豆もやしに含まれる食物繊維は、食後の血糖値の急上昇を防ぎ、体脂肪の合成を抑制、分解を促進するのに役立ちます。またレモンに含まれるクエン酸は、ブドウ糖を効率的にエネルギーにするため、米や麺類といった主食に『もやしレモン』を混ぜるにもおすすめ。もやしレモンの分、米や麺の量を減らすことができるため、糖質カットもできます」(管理栄養士・大柳珠美さん)
疲れて帰宅した日にちょっと食べる作り置きにも最適です。
「大豆もやしに含まれるアスパラギン酸とレモンに含まれるクエン酸の組み合わせによって『もやしレモン』は疲労回復効果が期待できます。アスパラギン酸とクエン酸は、クエン酸回路を活性化させ、疲労の素となる乳酸の分解を促進します。乳酸は筋肉疲労の原因となり、大量に蓄積されると体の冷えや頭痛を引き起こすと言われています。『もやしレモン』を食べることによって疲れにくい体作りができるのではないでしょうか」(管理栄養士・大柳珠美さん)
基本の「もやしレモン」の作り方
■材料■(作りやすい分量)
「大豆イソフラボン 子大豆もやし」 :1パック
A レモン汁 :1個分
A 白だし :50cc
※レモン汁と白だしの分量はお好みで調節
■作り方■
1 「大豆イソフラボン 子大豆もやし」はレンジに 3 分(600W)入れて、荒みじん切りにし、清潔な調理用手袋やラップなどを使って、しっかり水けをしぼっておく。
2 清潔な保存容器に1と A を入れ、蓋をして全体をふり合わせたら、冷蔵庫で保存。3日を目安に使い切るのがおすすめ。
低カロだから深夜でも罪悪感なし!「もやしレモン」活用レシピ4
そのまま食べても美味しく、お酒のおつまみにも合う新しい作り置き「もやしレモン」ですが、調味料として様々な料理と組み合わせて、活用することもできます。「機能性もやし」でおなじみサラダコスモのスーパーフードマイスター・中田澄美香さんが肌寒い季節の「もやしレモン」活用法を教えます。
1・即完成「ラー油もやしレモン」
もやしレモンにお好みでラー油を加えるだけ! すっきりとした酸味にピリッと辛さが加わり、お酒のおつまみにぴったりの 1 品に早変わり。
2・朝ごはんにもおすすめ「もやしレモンスープ」
もやしレモンにお湯を注ぐだけで、朝ごはんにぴったりの野菜スープに! 白だしの豊かな味わいをレモンの酸味が引き立てます。
3・夜食に最適!「もやしレモン雑炊」
意外に調味料を合わせるのが面倒な雑炊ですが、もやしレモンと白だしに任せれば鍋に入れるだけで完成!
■材料■(1人分)
もやしレモン お好み
ごはん 茶わん1杯
水 250 ~ 300cc
白だし:大さじ 2
■作り方■
1. 鍋に水と白だしを入れ、火をかけ沸騰したらご飯ともやしレモンを加えて中火で 4~5 分煮込む。
2. ねぎやゴマなどを加えて出来あがり。お好みで卵雑炊にしても。
4・もやしレモンとサラダチキンのホットサラダ
もうちょっと食べたいけれど、糖質も気になるという場合は、鶏ささみに頼りましょう!
■材料■(1人分)
もやしレモン 大さじ2
市販のサラダチキン鶏ささみ 2枚
豆苗や大葉、ピーマン、きゅうりなどお好みの具材
1. もやしレモンとサラダチキンを耐熱容器に入れラップをかけ、レンジで1~2分加熱すればホットサラダに!
大柳珠美さん(管理栄養士) プロフィール
都内のクリニックで、糖尿病、肥満など生活習慣病を対象に、糖質の過剰摂取を見直し、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル不足を解消する食事指導を専門に行い、薬に頼り過ぎない治療のサポートを実施。ダイエットジムの食事ガイドブック監修、大学野球部の栄養管理を行う他、低糖質メニューの開発、講演会、テレビ、ラジオなどで、栄養科学に基づいた、おいしく続けられる食に関する情報を発信。低糖質メニューの開発、講演会、雑誌、ブログ「管理栄養士のローカーボ・キッチン」などで、真の栄養学に基づいた、おいしく続けられる糖質制限食の情報を発信。著書『「糖質制限」その食べ方ではヤセません』、『食べ方だけで不調をなくす』ほか。
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