「頭皮はベタつき、フケや臭いも」頑なに洗髪を拒否。認知症の義母が「洗う必要はない」と思い込んでしまった意外な理由とは

お義母さんは認知症の初期段階で「嗅覚障害」が生じており、冷蔵庫に腐った食材を大量に放置していたことも。近ごろは自分の体臭もほとんど気にならないようで、「汗臭いから着替えよう」と言った夫に対し、「何? 臭くないわよ!」と怒り出すこともあり……。

 

そこで入浴は、お義母さんの信念でもある「人に迷惑をかけたくない」を利用。デイサービスの見学を前に「マナーとしてお風呂に入ろう」と伝えて成功しますが、洗髪については「髪の毛はいいわ。臭くないでしょ!」と、拒否されてしまいました。

 

気が付けば1ヶ月近く髪を洗っていないため、頭皮は油分でベタついており、フケも目立ち始めています。もちろん臭いも。「頭も臭うから洗おう」と夫が再び直球で攻めたところ、「えっ、そう? じゃあ出かけるときは帽子を被るわ(それなら迷惑かけないでしょ)」と言われる始末……。

 

そもそもお義母さんはここ数年ずっと髪の毛を切っておらず、相当なロングヘア。恐らく髪の毛を洗うのも一苦労で、「自分では上手く扱えず億劫になったのでは?」と予想がつきました。当然、夫や私のサポートは拒否。ケアマネージャー(ケアマネさん)に相談し、訪問介護サービス(入浴介助)の利用も検討してみましたが、「自分でできるから」と怒りだしたため、断念します。

 

夫と私はそんなやりとりに疲れて果て、しばらくは無理強いをせず、ドライシャンプー(水で洗い流さないシャンプー)を勧めつつ、見守ることにしました。

 

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