唾液でインフルエンザや風邪を予防!あなどれない「舌ストレッチ」
1年中で最も寒さ厳しい時期の到来ですね。元プロスノーボーダーの私にとって、雪化粧の山々が白く輝き、白銀の世界が広がるこの時期は心が洗われるような情景。
心身温まる癒し効果の温泉なども冬の醍醐味ですが、冬と言えばインフルエンザ……という方も少なくないですよね。
オフィスや電車内でゴホゴホッと聞こえてきたら、風邪菌がうつらないためのバリアを張るオススメ顔ポーズをご紹介します。ヘン顔ではないので電車の中でも可能です。
免疫力と唾液パワーで冬を乗り越える!
そもそも免疫力とは何でしょうか? 人付き合いの中で「アノ人に対して免疫無いの…」など何気なく聞くことありますよね。免疫とは、ウイルス、細菌など外部の異物から身体を守るための働きです(参照・NHK高校講座 生物基礎『自然免疫』)。
インフルエンザウイルスを例に挙げると、厚生労働省の感染予防ガイドラインはこんな感じです(参照・厚生労働省 インフルエンザQ&A Q9から抜粋の上要約)。
1) 流行前のワクチン接種
2) 飛沫感染対策としての咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
3) 外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。
4) 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
5) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がける。
6) 人混みや繁華街への外出を控える
このうち「4・適度な湿度の保持」では気道粘膜の湿度を保ち、また殺菌も行う唾液の働きにも注目したいところ。たっぷり出せば出すほどよい、と考えていいでしょう。
外気や室内が乾燥している冬の期間、悪姿勢により口がいつも半開き、口の中が乾燥気味の方は要注意です。ガムや飴でも唾液の分泌を促しますが、糖分を摂取せずとも自力でいつでもどこでも唾液を意識的に分泌できます。とくに電車やオフィスで近くの人が咳をしている時には、以下の舌のストレッチをこまめに行って唾液バリアを張りましょう。
こっそり口を閉じながらできる「舌のストレッチ」
英語のRの発音やスペイン語やイタリア語に必須の巻き舌。
これを口の中でコッソリ行います。
「舌のストレッチ」クルクル舌を巻くテクニック
1・口を閉じながら舌先を上顎につける。
2・舌先を喉の方へ向かって滑らせるように舌をクルクル巻きます。
3・戻します。数回繰り返します。
口を開けて行う場合は、
1・舌をアッカンベーして出したり、引っ込めたり繰り返します。
2・舌先で鼻の下をなめるように、舌を出し上へ伸ばす。
効果:唾液を分泌させる、風邪予防、口の乾燥を防ぐ、口臭予防、口内炎予防。
いかがでしたでしょうか? 終わって口を閉じると唾液がじゅわーっと出てきませんか?
リラックスした心持ちで行うと副交感神経が優位になり唾液の分泌が多くなります。
口の中が唾液で潤う感覚を味わって寒い冬も健康的に過ごしましょう。
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