三田寛子、梨園妻の頂点に見る「ちょうどいい自慢ばなし」のさじ加減とは

私は芸能人に関するコラムを書いているので、テレビをよく見るのですが、最近のバラエティーの傾向のひとつに、「女優やモデルなど、きれいどころの病んでるアピール」があげられると思います。

 

やれ一人で焼肉食べに行ったとか、やれ家に盗聴器がないか、年に二回は検査するなど、「恵まれているように見えるかもしれませんが、実際はそんなことないですよ」アピールが頻繁に行われています。視聴者がリア充を嫌うので、それにあわせての苦肉の策でしょう。ことさらに自分を下に見せることをサゲ盛りと私は呼んでいますが、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺があるとおり、日本では自分をひけらかすことをよしとしない風潮があるように思います。

 

が、平成もまもなく終わろうとしている今日この頃、私は思うのです。

 

アラフォーはサゲ盛りするな、自慢しろと。

 

誰に何を自慢すれば好感度があがるのか。三田寛子の教え

それを教えてくれたのは、今やトップオブ梨園妻である三田寛子でした。

「花の82年組」としてデビューし、歌舞伎俳優・中村芝翫と結婚。成駒屋の若奥様としてこれまでほとんどテレビに出なかった三田ですが、芝翫と三人の息子の襲名を機に、テレビに出始めます。襲名の宣伝であることは想像に難くないのですが、三田は我々に好感度の高い自慢の法則を授けてくれます。三田流自慢の三ヵ条とは

 

① 客観的に見て、業績が優れていること

② タイミングが適切であること

③ 相手をよく見ること

 

まず①。業績とは、「自分ががんばった」ことではなく、成果です。跡取りを産むのが梨園妻の仕事です。三田は、三人の男児を産み育て、歌舞伎俳優とした。さらに、芝翫も合わせて、史上初の4人同時襲名という偉業をなしとげたわけですから、誰が見てもパーフェクトな業績です。

 

次に②。自慢が業績かを分けるものは、タイミングです。たとえば転職試験や上司との面談の際に「私なんて……」と遠慮していたら意味はないですし、逆に相手が聞いていないのに、何の脈絡もなく話しだしたら、ジマン・ウーマンと解釈されます。今、相手は自分の自慢を聞きたいのかどうか、そこを判断するチカラが求められます。

 

最後に③。三田は媒体によって、自慢の内容を少しずつ変えています。

 

たとえば、不特定多数が見るテレビでは成駒屋のスポークスマンとして、息子をアピールします。

 

「サワコの朝」(フジテレビ系)では、反抗期を迎えた長男の橋之助が三田を壁におしつけて威嚇してきたそうで、三田もひるまずに橋之助をつきとばそうとしますが、三田のあまりの非力さに橋之助は、それ以降、力で逆らうことをやめたそうです。

 

また、芝翫が不倫騒動を起こした際も、橋之助が芝翫に「お母さんをどれだけ傷つけたかわかる?」とお説教したそうです。正直に言うと、このエピソードが本当かどうかはどうでもいいのです。テレビで“優しい息子”をアピールすることが、新たなファンの獲得につながるのです。

 

襲名を機に、三田は「銀婚式」(中央公論新社)を発売しましたが、おそらくこの本を読むのは、三田のファンでしょう。なので、三田本人について語られています。三田が結婚した当時の週刊誌には、「うまくやった」という論調のものが多かったように記憶していますが、それに対する反論であるかのように、三田の芸能人としての“甲斐性”が綴られています。

 

「薬師丸ひろ子から三田寛子へ」のスローガンのもと、女優としてステップアップし、だんだんと仕事が面白くなってきた三田を見て、焦った芝翫が結婚を急いだこと。実家の両親にハタチで家を建ててあげたこと。家を建てる経済力があるということは、芸能人として確固たる地位を築いていたことの証ではないかと思いますが、このように「自分は芝翫に選ばれるにふさわしい芸能人だった」と取れるアピールがなされています。

 

「50代から『私』が主役」でおなじみの雑誌「ゆうゆう」(主婦の友社)に登場した際は、「私が主役」というテーマにそって、美や今後の仕事について語っています。たとえば、ハタチの時にパリで買ったシャネルスーツとエルメスのバーキンを、50歳になって初めておろしたこと。ハタチの時にそれらを一気に買える経済力があり、また三人出産しているのに、サイズが変わっていないことに驚愕の念を覚えますが、こうして家に尽くすだけでなく、美しく年を重ねる姿に憧れる読者は多いことでしょう。誰に何を言えば、自分のイメージが上がるのか、三田は熟知しているように思います。

 

自慢とは意外にも、自分ではなく相手の問題? 次ページ

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