
「100年先の江戸を見てみたくないか」“売れるもの”と“書きたいもの”の間で揺れる男たちの選択【NHK大河『べらぼう』第19回】
誰も見たことのねえ、100年先の江戸を…
蔦重は春町が置かれている状況を須原屋の主人・市兵衛(里見浩太郎)から聞き、鶴屋から春町をかっさらうことを決めます。喜三二のように吉原の遊びをエサに釣れる男もいますが、春町には効果がないことは明らか。そこで、春町の手土産にしたのが、「案思」でした。春町は誰もやったことがないことをやりたがる性分。彼の心を掴むため、これまでに書かれたことのないテーマを手分けして探すことに…。
蔦重(横浜流星) 唐丸(染谷将太)他 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」19話(5月18日放送)より(C)NHK
この作業中に、声を上げたのが唐丸(染谷将太)でした―「あのさいっそ 絵から考えるってなぁ ねえの?[中略]行き詰ってんならこんな絵 見てみてえなって考えてみるとか…」。この一言をきっかけに、西洋の化け物、女郎相撲、赤子だらけの賭博など、それぞれが自分の見たいものを口にします。すると、蔦重が“100年先の髷を見てみたくないか”と皆に問いかけ、「100年先の江戸時代」という案思が最終的に春町の手土産となりました。
春町(岡山天音) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」19話(5月18日放送)より(C)NHK
この案思は春町の心をとらえたものの、春町は鶴屋を裏切ることになると断ります。しかし、ここからが、蔦重の腕の見せ所。春町に鶴屋でこのアイデアで作品を書いてもよいと伝えます。それは、ほかの誰でもなく、春町が考えた奇天烈で、膝を打つような100年先の江戸を見てみたいと思ったから…。
最終的に、春町は蔦重のもとで青本を書くことを決めました。澄んだ瞳で、自分の書いた100年先の江戸を見たいと頼まれれば、“おまえさんのところでいっちょやってやるか!”という気にもなりますよね。
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