「私はモラハラに支配されない」傷つきながらも自分と子どもを守り抜くために、私が選んだ道

2025.05.23 LIFE

「安心できる時間」を、少しずつでも増やしていく

それからT子さんは、子どもたちのために「安心できる時間」を少しでも増やそうと決めました。

夫が不在の夜は、寝る前に「今日はどんなことがあった?」と子どもたちにやさしく問いかける時間を持つようにしました。

また、夫が不機嫌だった日には、「今日はちょっと怖かったね」と自分から話しかけるように。すると、子どもたちも「うん……」と気持ちを言葉にしてくれるようになっていったのです。

 

「怖いと思ってもいいよ」

「自分の気持ちを話していいんだよ」

T子さんは、子どもたちに何度も何度もそう伝えました。そして、こう決めました。

「私はもう、ただの受け身ではいられない。子どもたちの味方でいたい。そのために、私は変わらなければいけない」

 

家庭は、本来“安心できる場所”であるべきです。気持ちを押し殺して怯える場所ではなく、ありのままの感情を受け止めてもらえる、そんな場所であるべきです。T子さんは今も、毎日の暮らしの中で、自分と、子どもと向き合いながら、小さな一歩を踏み出し続けています。

 

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