
「私はモラハラに支配されない」傷つきながらも自分と子どもを守り抜くために、私が選んだ道
モラハラ夫にはどう対応する?
とはいえ、T子さんはすぐに離婚するつもりはありません。子どもたちの学校や生活、自分自身の経済的不安、そして夫と真っ向から対立することによる混乱を考えると、今すぐに決断するのは現実的ではないのです。
それでも、「いつか限界がきたときには離婚する」という覚悟は、T子さんの中にしっかりと芽生えていました。
一度、夫に「子どもたちがあなたにストレスを感じている」と伝えたことがありました。けれど夫は、「俺が悪いって言うのか」と逆上し、怒鳴り声を上げました。
「話せばわかってくれる」「いつか変わってくれる」
そんな淡い期待は、これまで何度も裏切られてきたのです。
T子さんは、夫を変えるのではなく、自分と子どもたちを守ることに集中するようになりました。夫が不機嫌に命令してきても、無理に機嫌を取るのをやめました。必要以上に反応せず、淡々と受け流す。心の中では、「これは私に問題があるのではなく、夫の不安定さなのだ」と何度も自分に言い聞かせました。
言い返さないのは、言えば100倍になって返ってくるとわかっているから。それでも、反論しないことと、従うことは違います。T子さんは、心の内側に「私はもう、あなたの言葉に支配されない」という線をしっかりと引くようにしたのです。
また、自分の気持ちを整理するために、自治体の女性相談センターに予約を入れ、定期的に相談。記録として残すことも始めました。
モラハラ加害者に正論を言っても、理解されることはほとんどありません。それどころか「責めるのか」「お前だって悪い」と話をすり替えられ、さらに傷つけられることも少なくないのです。
だからこそ、T子さんは「期待を手放す」ことを決めました。
子どもたちと過ごす中で、少しずつ笑顔が戻ってきたのを感じる日もあります。「私が悪いのかも」と思い込むことも減りました。夫が、いつか自分の言動に気づく日が来るかもしれない……そんな小さな期待は、まだ心のどこかに残っています。でもT子さんは、もし本当に限界を迎えたときには、迷わず夫から離れる覚悟を持っています。
だからこそ今は、「心を守る」選択を一つずつ重ねながら、自分と子どもたちの穏やかな日常を取り戻すための暮らしを続けているのです。
<<この記事の前編:「唇が腫れるほど噛んでいた」夫が帰宅するだけで心が震える。私と子どもが無意識にとっていた“異常な行動”とは
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