
べらぼうの緊迫シーンにワインが彩りを添えている!?「意外な飲み手」の姿と、蔦重は「ワインを飲んだことがない」といえる根拠とは
*TOP画像/重豪(田中幸太郎) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」20話(5月25日放送)より(C)NHK
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ファンのみなさんが本作をより深く理解し、楽しめるように、40代50代働く女性の目線で毎話、作品の背景を深掘り解説していきます。今回は江戸時代における「ワイン(ぶどう酒)」について見ていきましょう。
前編「江戸城の宴会で繰り広げられた『残酷な遊び』。冗談では済まされないその内容と、吉原の知的な遊びの交差点」に続く後編です。
「べらぼう」における緊迫シーンにワイン(ぶどう酒)が彩りを添えている!?
本作の20話では、登場人物がワイン(ぶどう酒)を飲む2つのシーンがありました。どうやら、島津家当主・重豪(田中幸太郎)がカピタン(オランダ東インド会社が日本に置いた商館の最高責任者)にワインを頼み、入手したようです。
1つめは、意次(渡辺謙)と治済(生田斗真)が繰り広げる心理戦のシーンです。意次が家治(眞島秀和)の意向を盾に豊千代を将軍後継者にすることを進める話に、治済は同意しつつも、裏で冷徹な策略を企てていると思われます。また、この席にいた重豪も意次の意見に冷静に対応しているものの、反対の意向はかなり強いと感じ取れます。
治済(生田斗真) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」20話(5月25日放送)より(C)NHK
治済がグラスの中で波立つワインを眺める姿は、意次の心の揺れを見ているようにも、ワインの中に自身の陰謀を見ているようにも解釈できました。
もう1つのシーンは、高岳(冨永愛)がグラスに入ったワインをくるくるとまわし、味わっているときに、宝蓮院(花總まり)が強張った表情で来訪したシーンです。宝蓮院が「いかなることじゃ! 私に ひと言もなく姫の縁組みが決まったとは!」と声を荒げるのとは対照的に、高岳はワインを優雅に堪能しています。高岳は宝蓮院の動揺に影響されることなく、「嫁ぎ先は 吉宗公の故郷 紀州徳川家」と冷静に答えていました。ワインがこのシーンの迫力や恐ろしさを一層引き立てていたように思います。また、豪華絢爛な着物を身にまとった冨永愛の艶やかな美しさをワインが高めているようにも感じました。
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