オリンピック中、スノーボーダーはこの呼吸法で精神集中している
いつもニコニコして笑顔を絶やさず、優しさが溢れている。会うとこちらまでハッピーになる憧れ女性っていますよね。イライラ貧乏ゆすりで舌打ち、うまくいかずクヨクヨしてしまう時もあるはずなのに……。心地よいハッピーな暮らしには「呼吸」の仕方がキーポイント! なぜなら呼吸の仕方は脳神経系に直接働きかけているから。元プロスノーボーダーの私がお教えします。
脳内をコントロールしていつもハッピーに
「左脳よ!計算を早く!」、「海馬よ!記憶整理をもっと効率的に!」など脳をエイ!っと手足のように働かせるのはちょっと無理な話ですよね。
立つ歩くなどの体の動き、胃腸の働き、血流、目の瞳孔、体温など生きるための働きは、すべて司令塔である脳によるものです。やる気、意欲など心の働きも脳からの指令によって働いているのですね。
ドキドキとワクワクで脳内伝達神経アドレナリンやドーパミンが働きすぎた場合、攻撃的衝動や平衡感覚を失い理性が効かないなど心が暴走しがちですが、そんな時には脳内できちんと平常心を作り出すセロトニン神経という機能が大活躍です。そのセロトニン神経がしっかりと働いていると、毎日が幸せで心地よくハッピーになるというわけです。
セロトニン神経がうまく働きだすコツは、吐く息を意識すること。ゆるく長く吐き続けます。
私たちは生きるためやエネルギー確保のために無意識でも必ず息を吸おうとするので、「吸う」ことは意識しなくて大丈夫でしょう。大切なのは吐く息の意識化。なが~くゆる~く吐きましょう。 そして、セロトニン神経の活性化の方法は、リズミカルな呼吸を繰り返す事です。
書籍『ここ一番に強くなるセロトニン呼吸法―スポーツからスピーチまで』(有田秀穂・高橋玄朴・著 地湧社・刊)によれば、「意識的なリズムを刻む運動によってセロトニン神経が活性化する」とのこと。
私はプロスノーボード選手だったので、大きな大会前にはプレッシャーの緊張を集中に変えるためにこの呼吸法を取り入れてましたよ。
さっそく、やってみましょう!
おヘソの下に手をあてて、息を吸ってお腹を膨らます。吐く息でお腹を凹ます。10回ほど繰り返します。鼻から吸って、口から吐いてもOK。
どうでしょう?気持ちが落ち着いてきますよね。脳内の3大神経伝達物質のセロトニンに直接働きかけている証拠です。
コツは、呼吸と体の動きを連動させた意識的なリズム!
手近な方法では「歩く」もセロトニン神経の活性化に効果的です。ノンビリ歩くと呼吸が調って気持ちが落ち着いてきます。手っ取り早く言えば「お散歩」ですね。
逆に、呼吸と体の働きにズレが生じ、呼吸がかなり浅く、視線は近すぎる、体は動かせない……イライラや貧乏ゆすりは呼吸と体の動きのズレから生じます。そんな時こそ深呼吸ですよね。
心地よいハッピーな暮らしには、呼吸が重要な役割りを果たしてくれます。
ふとした時に呼吸の仕方を観察してみてくださいね。
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