賃貸と持ち家、どちらがいい?40代・子なしの住宅購入はの決め手とは?【おこなしさまという生き方Vol.15 】
このまま賃貸で暮らしていくのか、持ち家を購入するべきか……。
20代・30代は、転職、結婚、出産など人生の変動性が高いため、住まいについてまだ確定できない部分があると思います。40代以降の“おこなしさま”になると、独身だと一人、夫婦のみだと二人、離婚や死別でまた一人、結婚や再婚をすれば今度は二人。親と一緒に住むケースもありますが、“おこなしさま”の居住人数は「一人か、二人」が中心です。今後“おこなしさま”は一緒に暮らす人数が大きく変化しないからこそ、住まいについて計画を立てやすいともいえます。そこで“おこなしさま”の住宅問題について深掘りしてみます。
一人or二人にとっての最適な広さは?
少し前まで独身女性がマンションを購入すると、一生独身かと周りに思われた時代もありました。そのことが気になり、なかなか購入に踏みきれなかったアラフォーの友人がマンションの説明会に行ったら、半数以上が女性一人で来ていて驚いたそうです。女性の社会進出が進む近年では、住宅購入を検討する独身女性が増え、女性向けの住宅ローンも登場しています。
二人でも住める物件を選べば、“おこなしさま”のライフスタイルに生涯を通じて適用できるでしょう。予算が許すのであれば、2LDK以上の間取りが理想。将来、パートナーと二人で暮らすにしても、親を自宅に招いて一緒に住むことになっても対応できる広さがあると買い替えをせずにすみます。また住宅ローン減税は、床面積が50m2以上あることが条件になっているので、平米数も意識して物件を選ぶとよいでしょう。
賃貸VS持ち家論争に「老後の負担」という視点
賃貸は何かあったら引っ越せる身軽さがメリットですが、老後に年金からずっと家賃を払い続けられるのかという心配がでてきます。現役世代と違い、老後は大きな収入が見込めません。そのため毎月、家賃のために貯金や年金が減っていくのは精神的にも負担になってきます。また賃貸住宅では、高齢者の独り暮らしは大家さんから敬遠されることもあります。
いまは賃貸でも将来は実家に戻る、社宅に安く住めている、仕事柄定住できないなど、ライフスタイルによって住居の選択肢は違ってきますが、老後に住み続けられる持ち家があることの安心感は大きいと言えるのではないでしょうか。
実際は個々に生活条件が異なるため、持ち家と賃貸のどちらがいいかという単純比較は難しく、明確な答えはありません。長生きすればするほど持ち家の方が得というデータもありますが、寿命は誰にも分かりません。ただ、老後の住宅費用は抑えたい、将来の蓄えが不安、頼れる人はいないなど、老後の負担を軽減するのは持ち家に軍配が上がりそうです。
「賃貸に出せる」立地って?
年齢を重ねていくと、都心の利便性のいい場所から、自然豊かな郊外に住みたくなることもあります。知人の“おこなしさま夫婦”は、定年後にこのパターンで郊外に移り住み、住んでいた都内のマンションを賃貸物件にしています。このように購入して住んでいたマンションを、将来は人に貸して家賃収入を得たいと考えている人が増えているようです。
持ち家は、状況によって「住む」、「売る」、「貸す」の3つの選択ができます。何らかの事情で買った家に住めなくなっても、売るなり貸すなりしてお金に変えられるのが持ち家の利点です。ただ、日本では少子化が進み人口が減少しているため、これからは持ち家の資産価値の維持が難しい時代になっていきます。
総務省「住宅・土地統計調査」(平成25年)をみても、空き家率は13.5%で過去最高。都心部などの人気のあるエリアや立地のいい場所、駅から近く住環境が充実しているところでないと、借り手や買い手がつかず地価が下落してしまうことも考えられます。いまから持ち家の購入を検討する際は、慎重な物件選びと買うタイミングを見極める目が必要になってくるでしょう。
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